第二章
[8]前話
「元気な赤ちゃん産むには」
「それにはなの」
「まずは栄養のあるものをね」
「そう、沢山食べてね」
姉もこう返した。
「それでよ」
「その栄養を赤ちゃんにね」
「行き渡らせることよ」
「そうしないと駄目よね」
「自分も健康でね」
その状態を維持してというのだ。
「そのうえでよ」
「そうでないと駄目よね」
「だからね」
それでとだ、姉は言った。
「沢山食べるし本当に身体はね」
「動かせないわね」
「マタニティ体操はするけれど」
それでもというのだ。
「どうしてもね」
「普段よりもね」
「運動はしなくなるわ」
「身体を動かさなくなるわね」
「むしろ変に身体を動かすことは」
過度な運動はというのだ。
「絶対によ」
「駄目よね」
「そうよ」
こう妹に言うのだった。
「本当にね」
「そうなると」
「余分に太らないことはね」
妹が言ったそれはというのだ。
「かなりね」
「そうよね」
「現実ね」
「それ私が妊娠したら」
妹はこれから経験するそのことについて今考えた。
「わかることね」
「自分がそうならないとね」
「人間中々ならないわね」
「経験したら」
「それが一番大きいわね」
「そうだからね」
それでというのだ。
「あんたもね」
「妊娠することね」
「そうしてね」
「そうね、そのうえで気をつけるわ」
姉に言った手前とだ、妹は答えた。そして結婚して無事妊娠出来たが。
「いや、自分もね」
「太ったでしょ」
「ええ、予想以上にね」
姉に大きくなった腹を摩りつつ答えた。
「そうなったわ、お姉ちゃんに言ったのに」
「これがね、本当にね」
「難しいのね、酷いこと言って御免なさい」
「それはいいわ、ただね」
「ええ、出産の後は私もね」
「ダイエットしてね」
「そっちも頑張るわ」
育児と共にとだ、妹は姉に答えた。そして実際の長男を生んだ後でダイエットに入った。姉がそうした様に。
妊娠した姉のスタイル 完
2023・8・25
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ