第一章
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北海道の親戚はどんな人か
北海道に親戚がいると聞いてだ。
盛田喜一郎と佳代子のまだ小学生の兄妹はまずはこう考えた。
「熊退治してるの?」
「北海道って熊よね」
「羆いるんだよね」
「羆って凄く怖いし」
「いや、猟師さんじゃないぞ」
二人の父サラリーマンの尚登が言った、黒髪を短くしていてきりっとした顔で長方形の顔で唇は薄く耳が大きく息子に遺伝を受け継がせている。背は一七五位で引き締まった身体だ。
「叔父さんはな」
「そうなんだ」
「羆とは関係ないんだ」
「北海道にはいるけれどな」
羆がというのだ。
「猟師じゃないからな」
「じゃあ漁師さん?」
「蟹とか鮭とか獲る」
兄妹は今度はこう言った。
「北海道ってお魚とか蟹もあるわね」
「それだったら」
「漁師さんでもないわよ」
今度は母のコンビニでパートをしている南が言った、茶色のロングヘアでやや吊り目の切れ長の目である。眉は細く奇麗なカーブを描いていて赤い唇は大きく遺伝は娘に受け継がれている。背は一六〇位でスタイルは結構以上にいい方だ。
「叔父さんはね」
「じゃあ何かな」
「牧場?」
「メロン畑かな」
「玉蜀黍とか?」
「農業もやってないからな」
また父が言ってきた。
「そういうのじゃないんだ」
「じゃあニートとか」
「まさかと思うけれど」
「ちゃんと働いてるわよ」
母はこのことは保証した。
「そのことは安心しなさい」
「そうなんだ、ニートじゃないんだ」
「ちゃんと働いてるのね」
「その叔父さんのところに今から行くからな」
父は子供達に言った。
「じゃあいいな」
「うん、それじゃあね」
「今からね」
「北海道に行くぞ」
こう言って子供達の手をそれぞれ引いてだった。
尚澄と南は一家で北海道に行った、電車に乗ってだった。
一家が暮らしている仙台から北海道の札幌に来た、子供達は札幌駅に着くとこんなことを言ったのだった。
「あれっ、雪積もってないね」
「そうね」
「北海道って仙台より寒いっていうから」
「雪が積もってるって聞いたけれど」
「今夏だぞ」
父は札幌でもこう言った。
「雪なんか積もるか」
「北海道でもなんだ」
「冬は幸は積もらないの」
「そうだぞ」
こう言うのだった。
「そのこともわかっておくんだぞ」
「じゃあ今から叔父さんのお家に行くから」
母は落ち着いた声で言ってきた。
「手を離さないでね」
「うん、それじゃあね」
「行こう」
兄妹は母の言葉に頷いてだった。
そのうえで叔父の家に来た、すると父によく似た外見でやや太っていて丸眼鏡をかけた彼がだった。
兄妹の父に只今兄さんと言われ笑顔で挨拶を交えさせた、すぐに一家は彼
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