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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第166話:錬金術のヒュドラ
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と急いで赴く。
その中に切歌と調は居ない。マリア同様、負担の少ないLiNKERの無い彼女達は今回もお留守番だ。
だが何もしないのは落ち着かない。だからと言う訳でもないだろうが、2人は了子と共にエルフナインの部屋へと向かっていた。
「あおいちゃん、交代よ」
「了子さんッ!」
「マリア達はアタシ達が見ているのデス!」
「だから発令所へ、司令が呼んでいるッ!」
切歌と調に加え、了子の姿もある事にあおいは思わず安堵した。計器の操作に不測の事態への対応も出来る了子が居れば、この場は安心して任せる事ができる。
「ありがとうございます。2人も、お願いね」
あおいが発令所へ向かうべく部屋から出て行き、了子は入れ替わる様に計器へと取りついた。
すると、表示されていたバイタルの様子に思わず首を傾げる。
「ん? さっきまで数値が乱れてたって話だけど……」
見ると今のマリアのバイタルは安定しているように見えた。あおいが間違った報告をするとも思えないので、どう言う事かと了子は首を傾げずにはいられない。
今マリア達の中で何が起きているのか? それを彼女達が知る事ができるのは奏達が起きてからの事であった。
***
奏とマリアの中で起きている事を知らぬまま、颯人達は現場に到着するとまずは前衛として立ち塞がっているアルカノイズ達へと狙いを定めた。
その最中、翼は周辺を警戒する。これだけのアルカノイズが出てきているのに、肝心の錬金術師の姿が見当たらない。恐らくはどこかで自分達の動きを見ているのだろうが、それがアルカノイズに指示を出す為なのかそれとも自分達の不意を打とうとしているからなのかの判断が付かなかった。
それ故、翼は殊更に強く周囲を警戒した。
「気になるのは錬金術師の出方だ。抜剣を控え、イグナイト抜きで迎え撃つッ!」
「おいペテン師、お前一気に4人に増えれるんだからそれで何とかなるんじゃねえか?」
「気軽に切り札使わせないでちょうだいな。それに警戒すべきは錬金術師だけじゃないでしょ?」
神出鬼没のレギオンファントムが、何時何処から襲い掛かって来るかも分からない。そんな状況で迂闊に切り札のドラゴタイマーを軽々しく使うのは危険が伴った。
「そうだぞ雪音。それにお前の場合、今回も北上が――」
「はいはいはいっ! この話お終い、今ある戦力で何とかするしかないんだからさ。頑張りましょって話」
今ここで透の話題を出せば、最悪クリスが機嫌を損ねてコンディション最悪になる可能性すらあった。故に颯人は多少強引にでも話題を変える。
幸いにしてクリスは彼らが思っていたよりも冷静だった。透の話題が上がりそうになった瞬間顔を顰めたが、颯人が話題を逸らす
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