地域の活性化と抗えぬ血筋
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き始めたのです」
「え!? その人、頭大丈夫ですか?」
酷い言い方をするわねフレイちゃん。私の魅力に抗えなかったって思えませんか?
「一般の女性や、一般の王族でしたら大事にせず何とか納められたのですが……私の妻は一般からは遙かに逸脱しておりまして、その場で大声を上げて罵声してしまったのです」
「アナタ、真実は包み隠さず全部言いましょ?」
「な、何をされたのですかポピレア様?」
雰囲気的に聞きにくい事を聞いてくる辺りは、流石は私の妹。
伊達にパパの血を引き継いでないわね。
「別にそんな大したことは……『身重の人妻をナンパするなんて良い度胸ね。アンタ自分の立場を理解しなさいよ』って優しく言ってやっただけ」
「本当にそれだけですかポピレア様?」
鋭いわねぇ(笑)
「あとぉ〜……ちょっとだけぇ〜……キン○マ蹴り上げたった(テヘペロ)」
「うわっ最悪」
「そこが最悪だと思うのかいフレイ?」
「ま、まだ底があるんですか殿下?」
「この女……泡吹いて蹲る貴族を足蹴にして大笑いしたんだよ!」
「やだぁ〜……高笑いって言ってぇ〜!」
下品だと思われちゃうぅ。
「話を戻すが……そういう経緯があるので、この貴族の誰かに名誉回復の機会を与えたい。四男以外は至極真面で、王家にも忠誠熱い者達なんだ」
「お義父様ってば凄く気遣ってましたものね」
「他人事の様に言うな!」
「私は悪くないわよ。もう十分にお腹の大きい女をナンパする方がイカれてるのよ」
イオナズンで木っ端微塵にされなかっただけでも恩を感じるべきよ!
「あの……殿下。よく解りましたわ。その方のお家である子爵家様方にも気を使うのですね」
「あぁ町長夫人は話しが早くて助かる」
旦那は話しも聞かないからね。
「因みに、その子爵家様は何というお名前でしょうか?」
「そうだね。それを伝えなきゃ何も出来ないね」
まぁ平民だから貴族全員に同じ態度をとるでしょうし問題無いと思うけどね。
「家名はネル子爵家。三男の名は“フェザン・ファン・ネル”だ。宜しくお願いする」
「四男以外は問題無いらしいから、そんなに気張らなくても大丈夫よ」
身構えさせたくなかったから、私は軽く伝えたんだけど……余計に皆の顔が強ばった(笑)
「ネル子爵って本当ですか殿下?」
「知ってるのかいフレイ?」
そんなに有名かしら?
「先日……ウチのミサに来て……終了後にお母さんに襲いかかりました、その四男」
「さ、最悪だ……」
「フ、フレイさん……その事は……プーサンは……存じ上げておりますかしらしら?」
もし知ってたら殺されるわよ、アイツ!
「言いません。私は言いませんし、お母さんも言わないでしょう。幸運な事にお姉ちゃんも丁度居
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