地域の活性化と抗えぬ血筋
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を抱きしめ、顔を近付け、耳を甘噛み、甘く囁く。
こんな高度な色仕掛けを知っているとは……田舎娘と侮るわけにもいかないわ。
でも……迫り方が父親に迫る姉にそっくりね。
言ったら絶対に激怒するわね(笑)
「アレを私がお兄ちゃんにやったら、如何な反応するかしらねぇ?」
「アイツ娘一筋だから効果無いと思う」
流石に他者には聞かれない様に小声でコリンズに聞いてみた……私もそう思う。つまらん、止めとこう。
「さて、話しを戻しますがよろしいですか町長?」
「は、はい殿下!!」
急に背筋を整えて緊張を露わにしたわ。無理もないか……
「大筋は先程夢の中で決まった通りで良いと思います。異論はないですよね?」
「微塵もございません!」
やりやすいけど、やりにくいわねこの男。
「では追加項目があるのですが……よろしいですか?」
「はい。何でもよろしいでございます!」
内容を聞けよ!
「ゴホンっ……内容は、出来上がった名産品を売り出すのに、パッケージやらポスターやらが必要になると思います。そのパッケージやらポスターのデザインを、私の知り合いに委託したいのですが……問題無いでしょうか?」
「全くございません!」
だから……話し合いはしようよ。
「では一応その者の事をお伝えします。家柄は問題ありません。犯罪歴もありません。人付き合いが苦手なので、少々会話はしにくいですが、殆どの事柄は私が直接伝えますので、アルカパ側には手間を取らせません」
「はい。宜しくお願いします!」
「……今回の話しが私等にも突然だったので、当然ですがこの者には何も伝わってません。明日以降に話しを持ち込む予定です」
「はい。段取りも完璧でございます!」
「……だから、段取りも何もこれからなんです!」
「そ、そうでした! 申し訳ございません!!」
ダメだ……コイツ小者過ぎる。ミクロン者って表現した方が良いわ。
「兎も角……今後は一緒に仕事をする仲になる予定の者ですから、勝手に彼の事を話します。もう黙って聞いてて下さい!」
「はい。黙ります! 息もしません!!」
死ぬのかな?
「この者は子爵家の三男でして、長男は既に領地経営に尽力していて優秀で、次男は我が城の兵士をしていて、この者も優秀です。先程も言いましたが人付き合いが苦手なので、少々自宅に籠もる事が多く、コミュニケーション能力が壊滅的です。ですが独特な絵を描き、その画力は世界でも通用するレベルだと私を初め王家一同感じております。ですが問題なのがこの家の四男でして……」
昨日のことのように思い出すわねぇ……
「先日、遅くはなりましたが私の妻の懐妊を世に通達する事を目的とした王家主催のパーティーを催したのですが、その席で何を考えたのか四男が私の妻を口説
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