地域の活性化と抗えぬ血筋
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世間に広めたいだけですからね。それに……下手に多数の人間が関わっていると手数料とかリベートとか言って毟られる恐れがありますからね。必要の無い人材は関わらせない方が賢明ですわ」
「じゃぁ宴もたけなわではございますが、本日の合コンはこれにてお開きと……」
「あ、一つ良いですかリュカさん」
私にも理解出来る形で終わろうとしたが、コリンズ君が何やら疑問を呈してきた。あれ……貴方には理解出来なかったのかしら?
「すみません。この質問だけで終わりで、俺も皆さんも夢から覚めて現実に戻りますけど、如何しても気になる事があるんです」
「何だよ今更ぁ……オヤジそっくりでうるせーなぁ」
オヤジさんがうるさいのはリュカに対してだけよ、きっと。
「今回の夢の内容ですけど、資金は如何されるんですか? 金がない事には本当に夢物語で終わりますけど?」
「馬鹿ねぇアナタ……お義父様に似すぎよ」
嫁の貴女はフォローしなさいよ!
「コリンズ様……間違いなくあのハゲの商人さんが被害に遭います。知らないで良い事を善良な人々が知らない方が良いと思います」
「なるほど……大変失礼致しました。フレイちゃんもゴメンね……考えたくも無かったよね」
「ハ、ハゲの商人ってのは世間の共通認識なのか!?」
スネイ町長の呟きに状況が解っている者等が肩を竦めて返事をする。
ちょっと安心したのはフェルマー君はまだリュカ毒に侵食されてなかった事だ。彼も状況を把握し切れてない。
「さて……」
今度こそ終わったから立ち上がるリュカ……
私も一緒に立ち上がる。
「おっと……皆はまだ座ってなさい。夢から覚めるんでしょ」
と言って礼儀正しく立ち上がろうとしたスネイ町長側を手で制し、先程までの話し合いを夢から現実にさせようとした。格好いい。
「忙しいわねお父さんも……今からサラボナに行かなきゃならないなんて」
「え……行かないよ? 流石に今日は帰らないと……仕事の途中で来ちゃったから、部下が『仕事が進まねーだろ!』って怒るし」
「部下って……あの金髪の生意気なガキでしょ?」
「部下って……あの金髪の生意気なガキだねぇ!」
名前で呼んであげなさいよ。
「怒らせても問題は無くなぁい?」
「怒らせても問題は……無いなぁ」
可哀想でしょ、真面目に仕事をしてくれてるのに。
「よし、じゃぁサラボナに直行だ。おいスネイ。余ってる手斧ってある?」
何で手斧?
「また……」
何でフレイが頭を抱えるの?
「さ、探せばあるとは思いますが……」
「必要無いでしょ! 話し合いに行くだけなんだから武器なんて不要よ!」
何かを知っているフレイは必死に手斧持参を止めさせる。きっとどっちでも同じなのに。
「そうだなぁ……男だったら拳で勝負だね! うん
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