地域の活性化とお父さんと愛娘
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お力になれると思います。ですが……サンタローズに住んでいるので、そんなに頻繁に来る事が出来ません。アルカパとサンタローズは俺の足でも半日かかりますから……」
「その点は、そうだなぁ……アルカパに来る日を事前に決めておけば、コリンズ君の愛妻が魔法で送り迎えしてくれるよ。ね、ポピーさん!」
「も、勿論お力添えはさせて頂きますけど……私の記憶では、そちらの少女の姉君も魔法の使い手だと存じますが……如何でしょうか?」
確かにリュリュの方が一緒に住んでいる分、協力させるには適していると思う。
「記憶に間違いは無いけど、あの女性は今回の件に関わらせたくない。素直で良い娘だから最終的な宣伝には協力してもらうつもりだけど、途中で関わらせると僕の私生活に支障をきたすから絶対にダメだね。似た様な理由でグランバニアで活動するアイドルデュオの娘にも知らせたくない」
完全に個人的理由だったわ。
「あの……因みに私は如何様な宣伝をすれば良いんでしょうか?」
「そうだね。現状はまだ企画段階で明確なヴィジョンが何も無いけど、ブドウを使った名産品なんて大体が飲食物だから、君等聖歌隊はソレ等を飲食して『健康になった』とか『美容に最適』とか言って観光客にアピールして欲しい」
「それは……大丈夫なんですか?」
「懸念は解る。健康にも美容にも適さない物に『良い』と言うのは詐欺行為だ。僕ンとこの末娘なら笑顔で熟してくれそうだけど、誰にもそんな事はさせたくない。だからそこはアルカパ側に任せるしか無いけど、生産・品質に付いてはフェルマー君が協力してくれるから変な物は出来上がらないだろう」
「それなら安心できます」
チラリと彼氏を見て納得するフレイ。
本当に彼氏の事が好きなのね……可愛いわぁ。
「ただ……ちょっとはウソを吐いてもらう」
「嫌です!」
即答(笑)
「まぁ聞いてよ。君や君のお姉さん……更には君のお母さんに出来上がった名産品を飲食してもらい『私は健康です』とか言って欲しいんだ」
「? でもそれが宣伝ですよね。ウソになりますか?」
「健康や美容に効果がある飲食物……まぁ運動行為とかもそれに準ずるけど、そう言うのって持続してこその効果だと思うんだ。でも君等には昨日今日に“食べた”“飲んだ”だけで宣伝してもらう。特に君のお母さんが笑顔で宣伝してくれれば、美しく健康を維持できると世の女性方に勘違いしてもらえるだろう。なんせ君のお母さんは20歳を超えた娘が居る様には見えないからね……エルフやホビット、天空の血とかよく解らないモノを持ってるわけでも無いのにね」
よく解らないモノ代表の私に娘夫婦の視線が突き刺さる。
「如何だい、正直ウソになるだろ?」
「とん
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