地域の活性化とお父さんと愛娘
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を通して聖歌隊で宣伝してもらおう」
役者が揃ったって事かしら? 自分が育てた聖歌隊を使い、宣伝効果を上げるのが狙いね。
「あのぅリュカさん……皆さんの紹介も終わった事ですし、発言しても良いですか?」
「なんだい義理の息子のコリンズ君。発言は許可するけど、内容は却下するよ(笑)」
まだ内容は言って無いのにぃ?
「で、では一応言わせてもらいますけど、俺がこの町の活性化に協力しなきゃならない理由が見当たりません。勿論この国に住む者として中央・地方に関係なく発展する事は望ましいですが、この町限定に絞らせて協力を強要されるのは些か……」
「うん。例えばね……本当に例えで、実際に現実になるかは知らないけど、君の嫁が毎日の様にこの町の発展に協力する様に心身共に圧力を掛けてきたら、君は私生活で凶悪なストレスを抱え込む事になる……そうは思わんかね?」
「そうなれば非常に困りますが、俺の嫁は実の父親よりかは良識を備えているので、そうそう愛しの夫を苦しめるようなことはしませんけど?」
言う様になったわねコリンズ君。頑張りなさい。
「そうか……そう言えばちょっと話は変わるけどもポピーさん……お父さんはね、お前に訊きたい事があったんだよ。今回の件とは一切無関係なんだけど、序でなので話しておく。何か最近さぁ……サンタローズの男、特に若い独身男がオカマっぽくなっててさぁ……とある女の一言で事態が起こってるって事なんだよねぇ」
ずっと右手で握ってたポピーの左手を口元に寄せて口吻をしながら、笑顔で娘の顔を覗き込む父親……因みに目は笑ってない。
「わ、私が……そんな……お、お茶目な事をする様な娘に……見えました?」
「まさか! そんなお茶目をする様な娘を産んで育てた憶えは無いし、血を分けた実の娘のお前に限って……そんな事……なぁ(笑)」
ポピーも色々な面で厄介者である事は否めないし、ウルフ君と対等に渡り合えるのはこの娘しか居ないのは事実だけど、流石にリュカとでは渡り合うのは荷が重すぎる見たいね。
「あ、そうだゴメン! そう言えば大事な話の途中だったね……何の話ししてたっけ? 内容を忘れちゃったなぁ……コリンズ君?」
「い、いえ……この度のアルカパ活性化に全面的に協力させて頂くって話ですよお義父さん。なので私の嫁の手を離して頂けますか……嫉妬心で心が挫けそうです(泣)」
「おっと失礼。娘とは言え人妻である事を忘れていたよ。でもそれくらい娘を愛していてくれて嬉しいな(笑)」
この場の全員に見える様繋いでいた手をソッと離す優しい父親。
やだぁ……このパパ怖ぁい!
「ではフェルマー君。君の方は問題無いかな?」
「は、はい。俺は大丈夫です。ブドウ棚を拡張するだけの土地さえあれば、土壌改良とかは出来るでしょうし、
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