地域の活性化とペットの躾
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6歳の娘も居るよ。最近その娘に彼氏が出来たらしくて、その事が気がかりで……(笑)」
「あら良い事じゃない。私にも1人の男子と2人の女子の子供が居て、孫まで居るお祖母ちゃんなのよ」
「幸せそうで何よりだよ。そう言えばご両親は元気なのかい?」
「残念ながら母はこの町から移って数年後に……でも父はまだ元気よ」
「そうか……お悔やみを申し上げるよ。俺の両親も10年ほど前に病気で他界してね。親は何時までも元気で居るものだと勝手に思い込んでたけど」
「そうなのね……お悔やみを申し上げます」
「今は俺が町長として、何とか頑張っているよ」
あらあら……失礼ながらちょっとだけ頼りなさげな町長ねぇ。
「あ、そうだ。序でなんで俺も妻を紹介するよ。君の旦那さんが魔法で飛んで行っちゃったから、帰って来た時に備えてさ」
「えっ……あっ! や、止めたほうg……」
こっちもこっちで言うや否や走って自宅と思われる方へ行ってしまった。
リュカが驚かせる為だけを目的としてプックルを迎えに行ってるから、出来れば無関係な奥様は連れてこない方が良いのだけれど……私も慌てて立ち上がったけど、手遅れ感が否めない。
「これはこれはお美しいマダム。こんな所でお一人ですか? 貴女には似付かわしくない……私めと一緒にそこの宿屋で寛ぎませんか」
振り返るとそこには息子と同年代くらいの優男が近付いてきていた。
リュカやティミー……中身で劣るけどもウルフ君等を見てなければ、そこそこいい男に感じる青年。
でも、その口調とニヤけた顔つきの所為で、如何にも好感が持てない。
私の事をナンパしてきてるんだと思うけど、それが自惚れである事を祈りたい。そして自惚れでないのなら、リュカが戻ってくるまでに何処かへ消えて欲しいわ。
「あ、どうも……間に合ってますから、向こう行ってもらえますか」
「これは失礼しました。名乗りもせずに無粋でしたね」
名前なんか如何でもいいのよ。お願いだから消えて!
「私は“ドン・ファン・ネル”と申します。ご存じだと思いますがネル子爵家に名を連ねる者です。以後お見知りおきを……」
知らないわよ、この国の貴族の事もアンタの事も!
だが私の感情が露わになった表情を気にもせず、更に近付いてきて勝手に手を取り口吻をしようとしてきた!
慌てて手を引っ込める……その瞬間!
「行けプックル! 其奴を引き摺り回せ!!」
とリュカの声が聞こえた。
……と同時に、黄色い何かが目の前の男に襲いかかる。
あぁ……遅かった様だ。
流石にプックルも優男を直接噛んだりはしてない様子だが、上等そうな服の襟を咥えて服の中身ごと地面をのたうち回してる。
「あれぇ? 先刻の男
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