越えられない壁
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
もなく拳を打ち出す。それは防御に徹したはずのグラシアンの顔面へと突き刺さり、意識が途絶えかけているのが誰の目からも明らかだった。
「やはり温い。貴様らを捨てれたのは結果的には良かったのかもしれないな」
まだ終了のアナウンスはなっていない。しかし、グレイティスは床に倒れているグラシアンに興味がなくなったのか、背を向けてその言葉だけを言い残した。
「やっぱり・・・あんただったのか・・・」
そんな中かろうじて出てきた言葉はそれだった。しかしその声は観客たちには聞こえていない。そして背を向けている男もそれに聞く耳を持っているのかわからない。
「マスター・・・」
そう言って意識を失うグラシアン。後に残された大男は彼を横目で見ると、脳内に響いてくるマトー君の声へと耳を傾けながら扉へと手をかける。
「お前たちのマスターはスティングだろ。腑抜けどもが」
そう捨て台詞を残しその男は次の部屋へと歩を進めた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ