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優しい鳥のお母さん達
第二章

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 インターネットでこの話を読んでだった。
 カルフォルニアの動物保護施設で働いているケリー=バンデリヒューベル太っていてくすんだ茶色の髪の毛と黒の目を持つ白人の青年の彼は先輩にこの話を紹介した。
「似てますね」
「ああ、うちのフィオナとな」 
 先輩もこう答えた。
「子育てするってところはな」
「はい、ただ」
 バンデリヒューベルはこうも言った。
「うちのフィオナは鷹ですからね」
「カタアカノスリだな」
「はい、それにです」
 先輩にさらに話した。
「フィオナは飛べないです」
「翼に障害があってな」
「肝心の」
「はい、ですから」
「ここにな」
「ずっとですね」
「保護してるんだ」 
 飛べない鳥だからだというのだ。
「飛べない鳥はな」
「それこそですね」
「ペンギンや駝鳥でないとな」
 そうした鳥でないと、というのだ。
「どうしてもな」
「生きていけないですね」
「鷹も飛ぶ鳥だ」
 先輩は言った。
「だからな」
「飛べないならですね」
「もうこうしたところで保護しないとな」
「駄目ですね」
「ああ」
 絶対にというのだ。
「本当にな」
「そうですね」
「だからフィオナはここにずっといるが」
「それでもですね」
「ああ、いつもな」
「保護した雛をですね」
「育てている」
 そうだとだ、先輩はバンデリヒューベルに話した。
「本当にね」
「そうですね」
「この通りな」
「クァッ」
「クアアッ」
 見ればフィオナは。
 自分と同じ種類の雄の雛を育てていた、先輩はその様子を見て言うのだった。
「今だってな」
「そうしていますね」
「確かに飛べないさ」
 フィオナはというのだ。
「けれどな」
「それでもですね」
「こうしてな」
「立派な母親でいていますね」
「その梟もな」 
 スニッカーズはというのだ。
「子育てをしていて」
「フィオナもですね」
「ああ、ちゃんとな」
「そうしていますね」
「ああ」
 本当にというのだ。
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