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も、もう どうでも いいんだ 私をここまで 引っ張ってきてくれたのは事実だし やっぱり 私は 先輩を追いかけます。
そして、ダブルスで私とみく美は圧倒的強さで決勝も制して、団体戦のほうは、京都国際と当たっていた。多々良カンナはダブルスに出てきていて、麗香と美湖も惜しくも敗れてしまっていたけど、その後、私とみく美が取り返して2-1で優勝していた。音羽女学院は3種目を制して、学校始まって以来のことだったのだ。
家でもお祝いをしてくれると思って、帰ったのだけど、お母さんしか居なくて
「山葵ちゃん おめでとう がんばったわネ」
「・・・うん ・・・ お父さんはお客様?」
「そうなのよー 桔梗もあっちの お店 手伝うとと言って 居ないし・・ あのねー ハンバーグでいい?」
「えっ まぁ それは いいんだけど・・ みんな 忙しいんだものねー」
「そんなことないんだけど 今日は、私と二人でお祝いね」
そして、食べている時に、私は
「ねぇ お母さんは どうして お父さんと結婚したの?」
「どうしてってー そうねぇー 優しかったし それに、山葵ちゃんが 懐いてくれていたし、桔梗のことも仲良くしてくれていたし 家族になれれば 良いなぁーって思ったの」
「うん ウチも こんな お母さんがいたら 良いなぁーって あの時 思った さびしかったから・・」
「ありがとう 私ねっ 山葵ちゃんが 素直で良い子なんで 助けられたのよー だから これからも よろしくネ」
そして、次の日。校門前はいつもの張り紙にキンキラのモールで縁取りがしてあって、文化祭かというほど、飾り付けが派手で・・。今回は校長室には呼ばれなくて、いきなり、体育館の壇上にテニス部全員が上がらされていた。
でも、事前に私達は話し合っていて
「あの オッサンにハグされるのって やっぱり 麗香の役目やなー」
「えぇー そんなん 知らんでー そらぁー 山葵の役 やろー 前かってー」
「そんなん 忘れたわー だけど、今回は みく美がええんちゃうー? 3種目制覇やしー」
「なっ なに 言うねん そんなんして お嫁に行かれへんよーなったら どうすんねん!」
「いや やっぱり、一言 言うのは みく美の役目やー その 流れでー」
「あのなー ・・・」
「きまりぃー みく美 まぁ ええやん 彼氏もおらへんみたいやしー」
「山葵 ウチ じつはなぁー 優勝した時 立山さんから 付き合ってくれって 告白されたんやでー」
「えぇーっ うそヤン そんなん・・・ あ りぃー?」
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