暁 〜小説投稿サイト〜
私の 辛かった気持ちもわかってよー
12-5
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 高校総体予選の1週間前になって、ようやく新しいコーチが私達が練習で飛ぶことを解禁してくれていた。予選が始まって、個人戦では、私は、準々決勝でサナサとの姉妹対決を制した多々良カンナと準決勝で当たって、8-5で勝って決勝に進んでいた。みく美は、都大付属の花井碧を破ってきた学館の小野寺鏡と準々決勝で当たったけど、8-4で退けて、だけど準決勝で麗香と・・・8-3で決勝に進んできていた。又、私達二人の決勝だったのだ。今回はどちらも譲らず、ラリーも続いていたけど、最後はみく美が12-10で勝利したのだ。みく美のほうが執念が強かったみたい。でも、私は、悔しくなかった。きっと、みく美の方が努力してたんだと感じていたから・・。

 試合が終わった後、私のもとに 一人の女の子が・・・ 京都国際のジャージを着ているのだけども・・・ あの矢田花音だ!。私は、なんでー っと 声も出なかったのだけど

「先輩 ごめんなさい ウチ・・ あの時は・・ 先輩のこと逆恨みしてしまってー あの時、ウチ 寂しかっただけなんです でも、山村留学してわかったんです みんなが素朴で お互いが助け合う生活で・・ 自分が恥ずかしくなって・・ 反省しているです 本当にごめんなさい いけないことしてしまったと・・」と、私に向かって頭を下げたまま言ってきたのだ。

「花音ちゃん・・ 元気だった? ウチ・・ もう いいのよ あの時のことは忘れたわー 謝ってくれて、ありがとう あなたも、苦しんだんでしょ ウチも悪かったのよ あなたのこと もっと 考えてればよかった ごめんね」

「うぅん そんなふうに言ってくれて ありがとうございます ウチ 一年遅れですけど、京都国際に入って・・・でも、3回戦で負けてしまった 先輩のさっきの試合 見てました 感動しました ウチも もっと練習して、あんなふうになれるようになります」

「そうだったの テニス 続けてくれているんだー 彩ちゃんとは?」

「うーん 合わせる顔がなくて・・・ でも、そのうちに・・」

「そう ・・・ 一緒に練習した仲間だからネ 頑張ってネ」

「ありがとうございます ・・・ あのー あの時に・・ 本当は、あの時のウチ等をけしかけた人が居たんです 音女の制服着てた 多分、テニスの人 でも、ウチもあの時は先輩のこと 恨んでいたから・・」

「えぇーぇ ・・・ でも もう いいのよ 色んなことあったけど・・ ウチもお陰で ここまで これたのよ もう どうでも いいわぁー あの時のことは・・ 忘れるようにしたわ 今は、全国 目指すだけよ」

 矢田花音には、ああ言ったものの やっぱり 張本人は璃々香先輩だったのかなー と、又、疑念がわいてきていた。そういえば、先輩の卒業式の時 一度、意地悪したことがある って 言っていた。で
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ