第一章
[2]次話
可愛い野生児の元
小学六年生の越田菫はきらきらした目と愛らしい赤い唇に奇麗な眉に色白の肌それに黒のツインテールが印章的な可愛い娘だ、性格は礼儀正しく公平で優しく。
クラスの人気者だった、誰もが彼女に助けられたことがあって男女共に彼女をよく思っていた。
「菫ちゃんっていい娘だよな」
「そうよね」
「あんないい奴いないよ」
「本当にね」
誰もがこう言った、それで彼女が困るといつも助けもした、口調も穏やかで丁寧でこのことも人気がある理由になっていた。
そんな彼女が学校の行事で遠足に行くとそこでも困っている子を進んで助けてそのうえで励ましたりもしていた、それでだった。
「やっぱりいい奴だな」
「遠足の時にも助けてくれて」
「困っている時はお互い様っていうけれど」
「遠足の時もなんだな」
皆そんな菫に感心さえしていた、そして昼になるとだ。
皆でお弁当やおやつを出して食べはじめた、菫はクラスの皆と仲良く食べていた。だがその楽しい場所にだった。
「えっ、蛇!?」
「蛇じゃない」
「危ないぞ!」
「逃げましょう!」
「あっ、大丈夫よ」
だが菫一人は平気だった、食べながら落ち着いた顔でクラスメイト達に言った。
「この蛇毒ないから」
「毒ないのか?」
「蛇なのに」
「そうなのか」
「この蛇シマヘビだから」
蛇の種類も言うのだった。
「毒ないし大人しいからどっか行くの待ってたらいいよ」
「そうなんだな」
「じゃあどければいいのね」
「私達が集まっていたら来ないから」
自分達の方にはというのだ。
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