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リュカ伝の外伝
第二節:「みんなで一緒にアルペジオ」
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正直同感だ。
俺もこのエメラルドグリーンのギターを一生大事にするだろう。
因みにジェーンは青に白色のト音記号。つまりギター志望だ。

如何やらギターは俺(緑)・エミーさん(白)・ジェフリー君(赤)・エルリック君(黒)・そしてジェーン(青)で、ベースはジャコパ君(黒)・ケティーさん(緑)・ポウル君(青)・クリスティーナさん(白)・ピノさん(赤)となっている。

「気に入って貰えたのなら幸いだ。じゃぁ続いて付属品を渡すから皆の席の後ろに置いてある段ボールを開けて」
俺等は言われるがまま席の後ろに置いてあった段ボール箱を開ける。
箱の存在には気付いていたが、まだ何か貰えるとは思ってなかった。

「中身はミニアンプ・チューナー・ケーブル・ヘッドフォン・ストラップ・ピックケース & ピック・そして楽譜」
そんなに大きな箱では無かったので、内容にビックリする。
アンプってスピーカーですよね! それにチューナーまで!!

「アンプは小さいけど結構良い音が出るよ。開発してくれたリューナって美少女が、とことんまで仕上げてくれた。あとヘッドフォンも大きいけど中々の仕上がりだ。それを使えば夜中でも近所迷惑を気にせず練習できる」
ヘッドフォン!?

如何やらコレもスピーカーの様な物らしい。
リュカ先生が自らの頭に装着して用途を説明してくれる。
凄いな……こんな小型化しちゃうなんて。

「あと、楽譜なんだけど……ギター・ベースで分けずにフルスコアにしました。全体的に曲を理解して欲しかったから。各々が自分用に書き加えていってね」
なるほど……自分用に自ら作り上げてくんだな。

「楽器との接続方法は簡単。僕が先刻(さっき)まで弾いてたのと同じように……これはギターだけど接続方法は共通で、楽器の側面にあるジャックにコードを差し込んで、コードの反対側をアンプのこのジャックに繋げる。ヘッドフォンを使う場合はアンプのこっちのジャックに……」

リュカ先生がご自身のギターを見せながら説明をしてくれる。
俺も説明通りに繋いで、そしてストラップを付けて肩からギターを提げてみる。
ヤバい、何だこの高揚感は!?

「あぁそうだ。音を奏でる前に一つだけ言っておくけど、最初は音量を小さめで開始してね。僕の知り合いじゃないんだけど、自分の背丈の倍以上あるアンプにギターを繋いで、いきなり最大音量で奏でて吹き飛んだ男を見た事があるから……まぁ吹き飛ぶかどうかは兎も角、鼓膜が破れる可能性があるから、徐々に大きな音量にしていってね」

え!?
人間を吹き飛ばす衝撃を発生させるアンプって、如何(どん)な大きさだ!?
興味はあるが怖くもある。

「さて……もう既に奏でてる子も居るけど、30分ほど自由に弄くってみようか? |AG《アコーステック・
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