第一節:「ぼくらのオープンコード」
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そうだな、入口側の君から順番にいこうか」
そう言うとリュカ先生は『どうぞ』と言わんばかりに手の平を上にして俺を指名した。
「あ……は、初めまして! 俺はヨクス・ノームルと言います。専行はパーカッションですが、どちらかというと作詞が得意です。本当に『どちらかというと』ってだけで、実際は大したことないです」
自分で言ってて情けなくなったが、本当の事だから仕方ない。
「じゃぁ次は俺ですね。俺の名はジャコパ・ストリアルです。専行はベースで、それなりに自信があります」
次に自己紹介をしたのは俺の隣に座ったジャコパ君だ。彼は先刻も言ったがエミーさんの彼氏である。彫りの深いイケメンだ。
「初めまして、私はエミー・ヘンドリクスです。私はギターを専行しております。よろしくお願いしまぁ〜す」
ホントに可愛い!。
ジャコパ君が羨ましすぎる。
「ども、私はケティー・リーン。私もベースを専行してます」
結構な美人さんだ。何より背が高くて格好いい。
踵の高い靴を履いてるわけでもないのに、俺よりも高い。175cm以上はあるだろう。
「はい。僕はジェフリー・ベックです。僕はギターを専行してます。腕前はぁ……ご想像にお任せします(笑)」
彼を最初に見た時は可愛い女の子だと思った。声も男性にしては高いし、睫毛も長い。
でもしっかりと喉仏があるし、男の子だろう。
「どうもッス! 俺の名前はポウル・マッカートナーです! 今までもベースを頑張ってきました。なのでMBを練習したいッス!」
声がデカく顔の濃い彼は、先刻率先して挨拶をした男性だ。初対面の人にこんな感想を持つのは失礼だけど……暑苦しそうな男だ。
「初めましてエルリック・クラプトンです。専行はギターです。作詞作曲も出来ます。よろしくお願いします」
彼も有名人だ。
切れ長の目をしたイケメンで、既に色んな楽団から声がかかっているらしい。
「クリスティーナ・バートンと申します。木管楽器全般を学んで参りました。特にフルートが得意ですが、今回はMBを学んでみたく応募致しました。よろしくお願い致します」
良いとこのご令嬢かと思える女の子。
言葉遣いも丁寧で優しそうだ。
「は、は、初めまして……わ、私はジェーン・ハリスンです! よ、よ、よろしく……あ! せ、せ、専行は鍵盤打楽器で……マ、マ、マリンバが得意でフ……いえ、得意です!」
噛み噛みの彼女は俺の幼馴染み。軽度ではあるが人見知りが激しく、人前で挨拶をするのは苦手だ。演奏は始まってしまえば大丈夫なのだが、それまでは見ているこっちの胃が痛くなるくらい緊張している。
「どもーッス。ウチはピノ・パラデイン言いま〜す! 専行はバイオリンどぅぇ〜す! ヨロー?」
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