アーティストとエンジニア:五限目『国家として』
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する素振りも無い。
今回は二人はタッグを組んでいるって事か?
恐ろしいな。
「リュカの事でないとすれば……一体誰の事を言っているのだ? 皆目見当も付かないが!」
「これは困りましたな……我が王家では大問題になっているのに、アリアハン王は憶えていないと仰る。我が国を馬鹿にしすぎでは!?」
「馬鹿になどはしておらん! 本当に何のことか解らぬのだよ!」
「はぁ〜……やれやれ。ではご説明致します」
相変わらずムカつく態度だ。オーバーに肩を竦めて首を横に振っている。
「貴殿は神であると言う尊大な態度で、我が国の国王を誘拐拉致し異世界に送られました。その件で我が王家は混乱に陥り国王救出に動きましたが、その際に不慮の事故により我が国の王太子殿下までもが異世界へ……更に事故は続き、我が国の王太子殿下は命の危機にさらされます。本来であれば貴殿が責任を持って我が国の国王陛下と王太子殿下の命を救出しなければならないにも関わらず、救出に必要な“天空の剣”を異世界に送る事に対し拒絶の態度を示しました! これは如何なる理由があろうと命を見捨てたと同義であり、これを看過する事は出来かねます。 家臣を初め、国民は許さないでしょう。アリアハン王国が我が国に対して友好的である事を分かり易く示さなければ」
酷い恐喝である。
「そ、その件に関しては、あなた方が使用しているMHとかいう代物の提供で解決しているはずですが!?」
アレって天空人の技術なのか!
道理で凄い技術なワケだ……って、解決済み?
「ほぅ……私はてっきり、MHの提供は、リュケイロム陛下を誘拐拉致した事への謝罪だと思っておりました。なるほど……そういう事であれば、ティムアル殿下の命を見殺しにした件で技術提供を迫るわけには参りません」
「わ、解って頂けたのなら……さ、幸い(汗)」
「では改めて……リュケイロム陛下を誘拐拉致した件での謝罪要求を致します! 我が国民への危険と大いなる混乱を招いた事……簡単に許すわけにはいきません。王太子殿下だけであれば……まぁ時間を掛ければ代わりを用意できたワケですし、くだらない技術の提供だけで済ませる事が出来ましたが、現役の国王陛下を誘拐拉致した事となれば、もっと大きな発展に寄与してもらう! そうですね……天空人に比べて人間の寿命は短い。そこら辺を如何にかしてもらいましょう……か!」
「そ、そんな自然の摂理に反する事など出来ん!」
「当然でしょう。私も全人類を不老不死にせよとまでは言いません。ですが我が王家に対しての罪であるわけですから、グランバニア王家に入った者の寿命を100倍にする秘薬の提供はお願いします。それが我が国との和解条件です。なんせ現役国王の誘拐拉致ですからね!」
「
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