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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十二話 それぞれの思いと平和な日常
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 さすがに捕まったら本当に殺されそうだ。
 それにしてもなのはのお母さんに紹介されるだけでここまで過剰に反応したのだろうか?

 まあ、本能的に嫌な予感がしたからとりあえず逃げたけど。
 それにどんどん人数が増えている。
 そんなとき男子達の叫び声が聞こえた。

「お母さんに紹介ってそんな関係なのか!!」
「転校してきたこのわずかな期間に高町さんとそんな関係になっているなんて!!」

 なんか話がおかしな方に進んでないか?
 そんな関係って……どういうことだ?

 ……少し大人の視線で考えてみよう。
 一組の男女がいてその女性の母親に男の方を紹介する。
 つまりは…………交際の挨拶?

「なるほどそういうことか」

 って呑気に納得してる場合じゃない。
 いや、それ以前になんで紹介されるだけで、なのはと俺が付き合っているという事まで話が飛躍してるんだ?
 正直、誤解を解きたいがこの状況ではそれも不可能。
 それに学校内を走り回っているせいで情報が歪んでだんだんと酷くなってきている。

「衛宮と高町さんが結婚を前提に付き合っているだと!!」
「今日高町さんのご両親に挨拶にいくらしいぞ。何としても阻止しろ!!」
「この歳で婚約など許すまじ!!」

 一体何がどうなれば小学生が結婚や婚約といった話まで飛躍するのだ?
 今の小学生の思考とは摩訶不思議なものだ。
 それにどう考えても他クラス、他学年の男子まで混じってるぞ。
 とりあえずは昼休み中は逃げ切ることに専念するとしよう。

 ちなみにこの鬼ごっこ、本当に昼休みの終わりまで続いた。

 昼休みを無事に逃げ切り、放課後はなのは、アリサ、すずかがかばってくれたので無事に学校を後にできた。
 で、四人でなのはの両親が経営している喫茶・翠屋に来ていた。

「ただいま」
「おかえりさい。この子が衛宮士郎君?」
「うん、そうだよ」

 なのはが店の中に声をかけると奥から一人の女性が現れた。
 かなり若い。
 髪の色といいなのはとよく似ている。
 なのはのもう一人のお姉さんか?
 それにしてもお姉さんがものすごく俺を見てるのだがどうかしただろうか?
 とりあえず軽く会釈しておく。

「士郎君、紹介するね。翠屋のお菓子職人さんで私のお母さんの」
「高町桃子といいます。よろしくね」
「はじめまして、衛宮士郎です」

 正直、驚いた。
 お母さんってかなり若く見えるぞ。
 おそらく美由希さんと並んでも姉妹にしか見えないだろう。
 と奥から男性が出てくる。
 恭也さんと似た顔立ち、恐らくなのはのお父さん。

「はじめまして、なのはの父の高町士郎だ」
「お邪魔してます。衛宮士郎といいます」

 なのはのお父さん
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