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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十二話 それぞれの思いと平和な日常
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今日はジュエルシードを手に入れることが出来なかった。
立ちはだかったのは二人。
白い子と赤い外套に髑髏の仮面をつけた子。
白い子はまだ戦えば勝てると思う。
だけどあの赤い子に勝つのは難しい。
「……そんなレベルじゃない」
首を振って自分の分析を否定する。
戦いなれた動き。
アルフを完全に拘束してみせた光る紐。
それにアークセイバーを掻き消した赤い槍。
ジュエルシードを簡単に取り出した歪な短剣。
ありえないとしか言えない武器。
まさかロストロギア?
残念ながらそれを否定できない。
「でも負けられない」
今日の戦いではあの人に殺意がなかった。
だけどもしはじめからあの赤い槍を構えられて殺す気でいたら殺されている。
それでも
「……フェイト」
「大丈夫。だけどあの人、アーチャーには気をつけないと」
大丈夫。
止まるわけにはいかない。
ちゃんとジュエルシードを集めて帰るんだ。
だから待ってて母さん。
すぐに帰るから。
それぞれの思いを胸に夜は更けていく。
side 士郎
黙々と魔弾を作り続けた。
そして、魔弾はなんとか完成した。
だが
「さすがに寝る暇はないか」
太陽はすでに昇っており、いつも起きている時間より遅い。
まあ、少し雲が多いので洗濯物が乾きにくそうではある。
朝食をとって準備したら出ないとまずいな。
まずは眠気覚ましにシャワーを浴びるとしよう。
さすがに徹夜明けなので眠たかったが、いつも通り学校に行く。
一応、吸血鬼なので夜の活動は得意というか本分なのだが、夜寝ていないとただでさえ苦手な昼間の行動がさらにきつくなる。
夜に寝て、昼間に出歩く吸血鬼というのも変な話だ。
そんな中、なのは達と食事をしていたら突然
「士郎君、今日空いてる?」
と聞かれた。
とりあえず今日の予定を思い出してみる。
月村家のバイトも今日はないし、魔弾も完成しているので特に思い当たることもない。
「ああ、特に予定は入ってないけど、どうかしたのか?」
「えっとね。士郎君のことお母さんが紹介してほしいって」
なのはの言葉に全てが停止した。
はあ、なんで今日に限って空が曇っているという理由で教室で昼食にしたのだろう。
空を睨むがこの状況が変わるはずもない。
とりあえずは食べ終わった弁当をしまい、足音も立てずにドアに向かう。
そして、ドアを握った瞬間
「「「「「「「「「「「え〜み〜や〜!!!!!!」」」」」」」」」」」
時は動き出す。
ドアを一気に開け、駆ける。
ふむ、過去最大の怨念の叫びだ。
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