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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十二話 それぞれの思いと平和な日常
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魔力が込めれた弾丸であるが、引き金を引く前に魔力を銃に流せばさらに魔力量が上がるモノだ。
 元の世界でも魔術の秘匿目的でこの魔弾を使用した銃を使ったことがあるので威力は保証できる。

 ちなみにこの魔弾を撃つ際はかなり強度を増した銃でないと銃の方が持たないのだ。
 なにせ火薬量を増やした強装弾に魔力でさらに威力を上げているだから仕方がない。
 もっとも今回の二丁は忍さんに頼んで強度強化などの特注品なのでそれの心配もない。

 俺はもくもくと魔弾を作り続ける。

 自分が目指す先はまだ見えない。

 それでも後悔はしたくないから。

 俺は武器を取るのを躊躇わない。




side なのは

 部屋に戻ってベットに腰かける。
 思い出されるのは今日の事。

「ユーノ君、なんであの子はジュエルシードをほしがったのかな?」
「あの子って、アーチャーの事? それともフェイトって呼ばれてたあの子?」
「う〜ん、両方かな」

 私の言葉にユーノ君は少し瞳を閉じて唸っている。
 たぶん私にわかりやすいように説明を考えているんだと思う。

「う〜ん、現状じゃわかってることも少ないからなんでほしがったのかは分からない。
 でもあの女の子は使い魔も連れていたし、かなりの魔導師のはずだよ。
 さすがに理由までは……」
「そっか」

 ユーノ君ならって思ったんだけど、さすがにわかんないか。

「だけどアーチャーに関しては……僕の予想だと現状の可能性は二つかな。
 一つは単純に自分の領域に入った邪魔なモノを排除するため。
 もう一つは自分の欲望や目的のためにジュエルシードを使うため」

 ユーノ君の二つ目の意見はないんじゃないかと思う。
 初めてビルの屋上で会った時もそんな仕草は見せなかった。
 それに明確な理由は出せないけど、アーチャーさんが自分のためにジュエルシードを使うという事が想像できなかった。

 アーチャーさんの目的が海鳴市にあるジュエルシードの回収がなら協力できたりは出来ないのかな?

「ユーノ君、アーチャーさんに手伝ってもらう事って出来ないかな?」

 私としてはかなりいい案だと思ったんだけどユーノ君はなんか不安そうな顔をしてる。

「正直難しい気がする。
 なのははともかく僕はアーチャーにとっては異物を持ち込んだ侵入者と同じだし」
「……そっか」

 アーチャーさんの事も、フェイトちゃんの事も何も知らないんだよね。
 二人とも不思議と怖いとかは感じなくて
 でも……なんだか寂しそうで、悲しそうで

 ぶつかっちゃうのは嫌だけど

 また会って、少しでも話をしてみたい

 ただそんな気持ちだった。




side フェイト


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