延長戦
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クも警戒もかなり厳しいですが……」
自国の体系とシャルロットさんの専用機を考えれば十分亡命は考えられる。当然フランスからのIS返還要求はあるでしょうがそれでも代表候補生クラスの人材はどの国も喉から手が出るほど欲しいはず……
「カルラ……」
「はい」
途中まで言いかけてシャルロットさんに止められました。
「気持ちは嬉しいけど……まだ決められないよ……」
「シャルロットさん……」
「確かにデュノア社には戻らなくていいかもしれないけど……やっぱりフランスは僕の故郷で……母さんと一緒に住んでた思い出があるから……」
「あ………」
私は……なんて軽薄なことを……
そうですよね。私も同じ立場だったら直ぐ決められるわけありません。
「でも本当にそう言ってくれて嬉しかったよ。ありがとう」
「すいません。シャルロットさんの気持ちも考えずに勝手なことを……」
「ううん。選択肢としてはそれもいいと思う。そうなったときはよろしくね」
「はい」
そう言って顔を上げたシャルロットさんはいつもの人懐っこい笑顔を浮かべていました。
箒さんといいシャルロットさんといい、私の周りの人は心が強いですね。誘いを掛けた私の方が涙ぐんでしまいますよ……
「わ! わ! な、何でカルラが泣いてるの!」
「ぐすっ……ずいまぜん……」
「ほ、ほらティッシュ使え」
「ありがじょうごじゃいましゅ……」
箒さんが差し出してくれたティッシュで涙を拭きます。
うう、情けない
「な? こいつは分からないといったろ?」
「うん、そうかもね」
そう言って箒さんとシャルロットさんが笑いました。笑わないで下さいよもう……
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