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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
迷宮
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純粋に力をぶつけ合ってもらったからなぁ。今日はその分頭も使ってもらうぜ」

もちろん魔力もと付け加えると会場から感嘆の声が漏れ出る。そりゃあ大魔闘演武なんだから魔力をぶつけ合って闘ってもらわなきゃ、見てる側からしても退屈だろ?それに世界的に放映されてるわけだし、ただ知力を競うだけでは飽きられてしまう。

「スタートとゴールもカミューニくんが決めたのかい?」
「あぁ。ルートもルールも全部決めさせてもらったぜ」
「何か攻略法とかあるんですか?」

二人の質問があまりにも狙い通り過ぎて口角が上がる。俺はそれに気付かれないように口元を隠しながらしばらく迷っている風を装うと、各ギルドの様子を見ながら答える。

「どこも迷ってるみたいだから、ヒントをいくつかやろうかな」

そう言うと数人の魔導士たちの視線がこちらに向いたのがわかる。あのルールだけでは心許ないだろうし、この提案は皆にとって有益になるだろう。

「ルートは一本道、行き止まりはない」

迷宮とは名ばかりで本当は進む道さえ見つけられればトラップもなくただ進み続けることができる。まぁ、その正解を見つけることがもっとも難しいことではあるんだが。

「全プレイヤーが必ず全ての部屋を通るように設計されているし、その進み方は三通り。しかもそのうちの一つは一回しかないから実質は二通りになってる。こんなところかな?」

不測の事態に備えて全員が必ず全ての部屋を通るように作られている。つまりどの順番、どのルートになっていても全ての魔導士と戦う可能性があるということだ。もちろん、わずかなタイミングの差でそらを回避することも可能だが。

「三通りの進み方とは?」
「それはてめぇらで推測しろよって話」
「そうなるだろうね」

これでも十分すぎるヒントは与えているだろうし、全員がそれなりには進めるようになっただろう。ただ、何も考えずに進むと同じ迷宮を進む敵の餌食になる可能性もあることを考慮しなければならない。

「さてさて、誰が出てくるかなぁ?」


















レオンside

「誰が出るのが正解かな?」

カミューニさんからのヒントで完全な手探りから少しは進展したような気もするが、それでもまだまだ未解決なところが多い。しかも一本道ということは四つの扉のうち正解は一つ。一つは自分が入ってきた扉だから除外されるが、それでも3分の1だ。なかなか難しいゲームになってしまう。

「俺かシェリアが適任か?」
「私が行きたいであります!!」
「でもユウカも行けそうじゃない?」
「私が行きたいであります!!」
「いや・・・俺の魔法はパートナーがいた方が助かるからなぁ」
「私が行きたいであります!!」
「そうだね
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