本気の勝負
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いよ。本気じゃないと、対話なんてできないから」
やがて、見慣れたハルトの顔が消えていく。
ドラゴンの禍々しい姿が、可奈美の前に現れる。
アマダムと戦っていた時はあまりしっかりと見れなかったが、対峙していると、その威圧感に息ができなくなる。
巨大な翼。
獰猛そうな爪。
全てを蹴散らす尾。
そして、山のように連なる背の突起から続く大顎。
これが本物のハルトだと受け入れたい。受け入れてみせる。
「だから」
だからこそ。
「私は今、本気で戦う!」
そして始まる、舞。
フレーズ一つ一つに動きを止め、鈴祓いを十分に鳴らす。その回数が積みあがるごとに、その輝きが増していく。
光は集うと、物質となっていく。それは和の巫女服となり、重なっていく。
頭に金色の装飾が付き、やがてその変身が完了する。
その名は。
「祭祀礼装・禊」
可奈美が手にした最強の力にして、此度の聖杯戦争、その重要な局面を終わらせた力。
千鳥を大きく振ると同時に溢れた光が弾け、新たなその姿、祭祀礼装となった。
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