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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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 2月の末に、キラちゃんから合格したと連絡が来ていて、3月の初めにいつものお好み焼き屋さんで集まることになっていた。そして、織部先輩と西田先輩が教育大に合格したとの知らせも入っていたのだ。

 私は、練習の後なのでいつも少し遅れるのだが、ガラス戸を開けるとみんな揃っていて、壁には [樹羅 合格おめでとう]の張り紙があって、まだ、私の近畿大会の張り紙も・・・あった。

「おばぁちゃん もう 古いのはがしてよー」

「そうかい? でも、特製山葵焼きはいいだろう? 評判良いからー」

「うーん 売れているんならー 良いけどさー 優勝のやつだけははがしてよね いつまでも、恥ずかしい」

「そうかい? じゃぁ 今年もがんばるんだよ」

「うん 高校 最後だからね 春の総体予選」

「そうかー 早いよなー もう3年生になるんだなー そして、樹羅も高校生 あっ じゃぁ 樹羅の合格を祝して おめでとう 樹羅」と、白木屋君の音頭で始まった。

 キラちゃんは、いつものように、可愛らしいパステルピンクのストライブのワンピース姿。少し髪の毛は短く切ったみたいだった。

「今度 匠と学校が近くになるから 帰りにデートとか出来るかもって 楽しみなんだぁー」と、キラちゃんがうれしそうに言って

「キラちゃん そんな時間ないかもよー 学校のほう 厳しそうやんかぁー」と、亜里沙が心配していたが

「うーん どうだかね でも、きっと 私が終わるのん 匠は待っていてくれるよっ」

「だってよ 匠 僕達も受験生になるんだぞー」と、山水も気にしていた。

「そーだけど まぁ なるようになるさ」と、白木屋君は気楽だった。

「まぁ まぁ 学生さんは大変だね 試合だの受験だの」

「おばぁちゃん 俺等 働いて無いんやから、それっくらいは のー そうや 春休みには みんなで どっか キャンプ行こうぜー」

「えー お泊り?」と、私は躊躇したが

「まぁ できればな 女子はダメか?」

「そーだね キラちゃんなんか 絶対 お母様に反対されるわ ウチだって わかんない 男の子が一緒なんて」

「だろうなー 高校生じゃーダメか」

「私 行きたい! そんなの 初めてだもん お母様に聞いてみるけど、私ね 春休みにお父様に会いに行くの だから、駄目って言われるかも」と、キラちゃんが言うので私達は驚いていたのだ。

「えぇー マニラだっけ?」と、白木屋君も初めて聞いたみたいで

「ええ 独りで行くんだけど 空港までお父様が迎えに来てくださるから」

「お母さんは行かないのか? 独り?」

「詳しいこと言わないんだけどー お母様はあんまり会いたくないみたい これっ! 内緒の話ネ」 

「そうかー じゃー ディキャンプに
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