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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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 5日の日、寒い朝6時半の電車。みく美は出町柳から特急に乗ると言っていたから、電車の中での待ち合わせになっていた。大阪といっても枚方という所からバスに乗り継いで30分ぐらい。8時前に着いて、守衛さんに名乗って、部室のほうに行ったら、古賀さんが待ち受けていてくれて、更衣室で着替えてコートに出て行った。

 大学生だろう3人の男子が待っててくれて 「古賀さんには、臨時コーチといった形で指導してもらってます 君達の活躍は聞いてますよ 山城さんは魔球みたいなサーブもするんだって! こっちも、教えてもらえたらと思ってネ」

「そんなー 魔球って 少し、変化するだけですよー」

 その後、球の速さに慣れるため、キャプテンという立山さんのサーブを受ける練習をみく美とそれぞれにしていった。時々、三ッ木、篠井さんの他の二人が交代して私等に打ち込んできていた。球の速さが全然違って威力もあるから私達は最初、ついていけなかった。慣れてきても、半分くらいがやっとで・・。その後は、私達が交代でサーブを打って、私はあえて、壱の型のサーブは出さなかった。すると、最後のほうになって古賀さんが

「山葵 得意のサーブを出してみな」と、

 そして、思いっきり伸びあがってジャンプして壱の型のサーブを・・・受けて居た三ッ木さんも最初、面喰ったのか、1本目・2本目とタイミングも合わなかったみたいで・・・3本目にようやくラケットに当てて・・だけど、ラインの外に・・男の人達は顔を見合わせて、立山さんに変わっていた。すると、少し下がって鋭いリターンが・・・だけど、みく美からは「山葵 リーリー」と、私達の間の合言葉なのだ。そのリターンをみく美は返せるよっていう合図。

 それから、少し休憩をしてダブルスの試合形式で練習してみようとなって、相手は三ッ木さんと篠井さんのペァで私のサービスから始まった。最初は私のサーブに戸惑ったのか、リターンもみく美がボレーを決めて、すんなり3ゲームを取っていた。だけど、4ゲーム目から受けている三ツ木さんは私のサーブを前に出て返すようにしてきて、それもみく美の動きの反対側に返していたのだ。結局、そのセットは6-3で取られてしまっていた。次のセットは立山さんが変わって入って、向こうのサーブで、早くて一方的でまともに返せないで、最後は手加減してくれたんだけど6-1で終わった。

 初日の練習が終わった後、お昼に、皆でよく行くという食堂に連れて行ってくれた。

「どうだ? この二人は?」と、古賀さんに3人に聞いていた。

「いや すごいですよー 打ち込んでくるボールが変化していて、苦労しましたよ 返せても、真面にいかなかった」と、三ツ木さんが言ったけど

「まぁ 最初は、戸惑ったけど、慣れてくると 君達が次はどう仕掛けてくるのか 読めてしまうんだ
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