タブー
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やって来るはずのレオンとシェリアがいないことに驚いてしまう。リオンさんがサクラだけを連れてくるなんて珍しいこともあるもんだ。
「レオンさんとシェリアさんも一緒に行こうと思ったんですけど、なんか二人でベッドにくるまってたので起こそうとしたらリオンさんに止められたので置いてきました」
「「「!!」」」
無垢なサクラだからこそ平然と言ってのけたけど、俺たちは二人が何をしていたのかおおよそ察したため何も言えずに顔を赤くしてしまう。
「そ・・・それで二人は何しに来たの?」
懸命に話題を変えようと問いかけるとサクラはここに来た理由は把握していなかったようで首をかしげていた。じゃあリオンさんに聞こうかと思ったけど、彼は久々のジュビアさんに興奮しているようでグレイさんがそれを引き離そうとしていた。
「リオンさん?今日はどうしたんですか?」
もうしばらく静観してから話しかけようかとも思ったけど、なかなか終わらなそうと察したウェンディが声をかける。それにより本来の目的を思い出したリオンさんは咳払いをしてから話し始めた。
「ナツたちは大丈夫なのか?」
「重症だな。今はポーリュシカさんが看てくれているが・・・」
「そうか」
見知った仲であるためか三人の容態を聞いて暗い顔を見せるリオンさん。そんな彼を見て、グレイさんは笑いながら口を開いた。
「なんだ?お前が他人の心配なんて珍しいな」
「そこまで珍しくないだろ?」
心外と言わんばかりに答えるリオンさん。グレイさんは兄弟子である彼をからかうことができる材料ができたと終始楽しげな笑みを浮かべていた。
「わざわざ見舞いに来てくれたのか?」
「それもある。が、気になったことがあってな」
「気になったこと?」
そう言ったリオンさんは俺に一度視線を向けた後、腕を組みながら言葉を紡ぐ。
「あいつらを見て、何か感じなかったか?」
「何かって・・・なんだよ」
突然の問いのせいでグレイさんは意味がわからずエルザさんと顔を見合わせる。それを見てリオンさんはタメ息をついてから、首を横に振ってからさらに続ける。
「いや・・・俺の気のせいかもしれないからな。それはいい。ただ、あいつらは間違いなく何かがおかしい」
理由はわからないけど確信を持っている様子のリオンさん。その言葉の意味がいまだにわかっていない俺たちは顔を見合わせていた。
「サクラも何か感じた?」
「いいえ?でも、レオンさんが何かニヤニヤしてたのはわかります」
レオンもどうやらリオンさんの言いたいことを察しているらしい。俺たちはいまだによくわかっていないけど、二人は何が言いたいんだろうか。
「恐らく戦ったナツとラクサス、ギルダーツも気が付いているとは思ったが、この場にいないな
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