タブー
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インは違うけどな」
ニヤリと笑ってみせる彼を見てラクサスは目を細くさせる。そんな彼に対し、カミューニは窓の外を見ながら話し始める。
「ラクサス、ここから残りの試合は何があっても出るな」
「何?」
彼が何を言いたいのかわからず身体を起こして問い詰めようとしたが、痛みが走り思ったように動かない。それに気が付いているのかいないのか定かではないが、カミューニは話を続ける。
「お前の力はこれから必要になるからな」
「どういうことだ?」
意味がわからないため問いかけては見たものの、青年は答えようとはしない。それがますます怪しいとは思いつつやり取りを続けるが、結局彼の真意を聞き出すことはできなかった。
「一日目が終わったようだね」
周囲を見渡しても何もないその空間にいる数人の人影。そう一人が呟くと、他のものたちも同意するように頷いていた。
「最後の余興としては十分なものになっていると思います」
「あいつらは何も知らないんだからな、今のうちに楽しんでおいてもらおうぜ」
冷静に答える存在とこれから起こることを考えただけで笑いが止まらないといった様子の存在。他のものたちもそれに呼応するなか、一人の女性だけは暗い表情をしている。
「何か言いたいことがあるかい?アンクセラム」
「・・・いいえ」
何か言いたげな表情をしていた彼女に対して問いかけたその存在だったが、彼女は何を言っても意味がないことを理解していたため、何かを言う気にはならなかった。
「そっか。ならいい。一応全員現状を確認しながら、何か問題があれば教えてくれ。場合によっては早めるかもしれないからね」
最後の一言を言う際のその存在の表情を見て背筋が凍りついたものも多かった。そのまま引き留められる間もなくそれは姿を消してしまい、後に残ったものたちも続々とその場から立ち去る。
「まだ時間はあるからね。何とかしてみせるわ」
そう呟いた黒髪の女性もその場から姿を消し、残された最後の一人はニヤリと笑みを浮かべて呟いた。
「さてさて。本当にうまくいくのかなぁ?」
シリルside
大魔闘演武一日目を終えたその夜、俺たちはいつも通り酒場に集まり宴会を開いていた。
「だぁ!!クソッ!!負けたぁ!!」
全員が大騒ぎのそんな中、一際声を張り上げていたのはカナさんだった。ただでさえお酒の量が多い彼女はこの日は敗戦の悔しさからなのか、いつもよりも飲むそれの量が明らかに多い。
「あんまり飲み過ぎるなよ、カナ」
「まだ明日以降もあるんだろ?」
「うるさい!!もっと酒持ってこい!
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