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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
壊滅-かっこわるい-
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鼻で笑いながら置鮎は私を見ている。
刀を握る手に余計に力がこもる。
あいつは…絶対に殺さないといけない。
「だがいくら強くとも守りは疎かのようだぞ?ほら。」
「!!」
何かを感じ取る。
咄嗟に振り向くと、そこにはゾンビ兵に抱きつかれているレジスタンスの団員が。
「離せ!!この野郎!!」
「れんさまあああ!!!!」
「危ない!!」
地を蹴り、駆ける。
隣のオロバスもまた走り出すも、私達の行方を阻むようにしてまた現れたのはイカれ兵達。
「…っ!!」
斬る。斬ってどかす。
でもダメだ。このままじゃ間に合わない…!!
「ふん。」
置鮎が軽く嘲笑うと同時、ゾンビ兵が爆発。
組み付かれていたレジスタンスの団員、さらに助けに来た仲間数人も巻き添えにして自爆した。
「……。」
そこにはもう何も残っていなかった。
何も言うことはできず、立ち尽くす私。
心配そうな眼差しで私を見やるオロバス。
「…すまない、すまないみんな…っ!」
悔しそうな顔をし、呟くように謝る団長さん。
シャルルマーニュもそうだ。
怒りの表情をより深く刻み、対するランスロットを睨む。
「お前…!どこまでそんなダサい手を使えば気が済むんだ!!」
「…。」
シャルルマーニュの問いにランスロットは答えず、ただ剣を構えるのみ。
しかし話さない彼の代わりに、置鮎がわざとらしくお手上げのポーズをとりながら話し始めた。
「ダサい、か。守るべき仲間を殺してしまった貴様が言えたことかシャルルマーニュ。それでも十二勇士を束ねる男か?」
「…っ!!」
「シャル!乗ってはダメだ!!」
マスターがそういうも、彼の煽りに乗っかってしまうシャルルマーニュ。
彼は跳び、ランスロットに斬り掛かる。
「カッコ悪い犠牲を出すのはここまでだ!!オレはアンタを倒す!!カッコ良くな!!」
ぶつかり合う剣。
だが次の瞬間。
「ふん…そうしてほざいてろ。産廃風情が。」
「…!!」
剣が、
ジュワユーズが弾かれる。
隙をさらしたシャルルマーニュに、ランスロットが更なる追撃を叩き込む。
「ゴミは磨いても輝かないだろう?産廃がいくら足掻いたとて、カッコ良くはなれないのだよ。」
「シャル!!!」
アロンダイトが、シャルルマーニュを袈裟にズッパリと斬り裂く。
団長が叫ぶも時すでに遅し。
彼は避けられず、ランスロットの強烈な一撃をくらってしまった。
「…!!」
そこで私は気付く。
シャルルマーニュは…あんな無様な戦い方≠ヘしない。
少なくとも訓練で私と戦った際、彼はもっと強かった。
太刀筋も速さも、何もかもがあの時とまるで違う。
何故なのか?
それは、
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