第11章
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かー」と、桔梗もようやく乗ってきたが
「うーん それも 良いけど 競争相手多すぎて 新しいお店って 難しいよ 普通に 気楽に入れるご飯屋さんとか・・」
そんなことで、いろいろと勝手なことを言い出して盛り上がっていった。夕方になって、お父さんが、小腹がすいてきたから、軽く食べれるものをと言ってきたので、私とお母さんが台所に立って・・・俵型のおにぎりを、筋子を軽く炙ったもの、鮭の焼いたもの、きゅうりの薄切りを塩もみしておぼろ昆布で包んだもの、そして、私は里芋のお味噌汁を作って用意したのだ。すると、食べていたお父さんが急に真面目顔で
「なぁ 山葵 だし汁とかみそ汁を売りにして、小さなおにぎりをつけるってのはどうだろう? 立ち食いのカウンターだけでもいいじゃぁなか どうだろう ちょっと 小腹を満たす まぁ テーブルがあっても喫茶店代わりにひと休みも出来るカナ」
「うん ソレッ! あんまり そーいうお店無いものね 美味しいもの作れる自信もあるしー それに、投資もそんなにかかんないかもネ」
「ウン 良い いぃー 今は、学生でも そーいうの 求めてるカモ ハンバーガーとか飽きが来てるのよ」と、桔梗も賛成してきた。
その後は、話はどんどん進んだのだけど、肝心の 誰が、どこでとか何時からとかの話にはならなかったのだ。
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