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リュカ伝の外伝
アーティストとエンジニア:三限目『技術開発の裏側』
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からの移民も大幅に受け入れてきた事が大部分だが、凄まじいベビーブームが巻き起こった事も要因だ。世界が平和になればこそのブームだし、嬉しい事ではあるのだが、人口が増えれば働き口が必要になるし、その為には正しく経済を回す事の出来る仕事が必要になる。その一旦で“ラジオ局”や“テレビ局”が重要になる。それその物も働き口として活用できるし、そこから更なる働き口候補が生まれる希望にもなる」

「へ、陛下は……そんな重要な事を……私の様な、しがない女軍人に託されるのですか?」
「まさか! 頼みはするが、託しはしない。重要な部分は僕や宰相とか偉いヤツに任せれば良いんだよ。君等は言われた事をやれば良い。その際失敗しても、それは必要な失敗であり、それらを後進の者に伝えれば良いんだ。皆は嫌ってるけど、宰相は優秀なんだぜ」

「いえ、嫌ってますけど優秀なのは存じてます。だから余計嫌いなんです」
「解る〜!」
女性陣が何か共感し合ってる。仲が良い事は良い事だよね。

「じゃぁリューナもアーキちゃんも僕に協力してくれるって事でOK?」
「勿論OKです! その点は拒否などしておりません! 不安があっただけで……」
「私もOKです。ですが本当に開発できるのか……まだ不安は拭えません」

「天才美少女でも不安かぁ……」
「私は努力型天才美少女ですから、時間を掛ければ何とかなるかも知れないと自負してますが、流石の私も美少女から美女……もしくは美熟女になるやもしれません」

「大丈夫……そんなに時間はかからないさ」
「そうでしょうか? 陛下は私を買い被りすぎですわ」
自分の娘だからなぁ……少しは贔屓目に見ちゃうんだろう。

「と言うのもね、ラジオもテレビも武闘大会までに運用したいんだよ」
「私の話を聞いてました? 時間がかかると言ったんですよ」
「聞いてました。だから最悪な状況も考慮に入れてます」
「最悪な状況?」

「うん。最悪……アリアハン王に頭を下げて技術提供をお願いする!」
ア、アリアハンって……元々は天空人だけで構成されてた新国家だろ!?
しかもその王様って元々はマスタードラゴンって言われてる神様だったと思う……って言うか、そう言われてる。

「そ、それは本当に最悪ですわね。陛下があのヒゲメガネに頭を下げるなんて……許せませんね!」
話しの流れからすると今リューナが言った『ヒゲメガネ』ってアリアハン王のマスタードラゴン様の事だよな? 良いのかそんな人物をヒゲメガネなんて称して?

「おいおい、そこの美少女!? 何で僕があのマヌケに頭を下げなきゃならないんだい?」
「はぁ? ですが今ご自分で仰ったじゃないですか。アリアハン王に頭を下げると……」
言ったよね。間違いなく言った……俺も憶えてるよ。

「『誰が』とは言って
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