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押さえていると、お母さんがローストビーフを切ってきてくれて
「うっ うまい」「おいしいー」と、みんなが言う中で
「キラちゃん お料理も上手なのね どうして?」と、亜里沙が
「上手じゃーないですけど 私 お母様がレッスンしている時に、ご飯用意したり お母様が時々、食べに連れて行ってくださるので 真似したりしてー」
「そうなの 器用よねー なんでも 出来るもんねぇー 羨ましいー それで 高校は?」
「ええ 市立の音楽高校に 有名な先輩達も出てますからー」
「そうよねー キラちゃん だったらー そうよねー そうかー」と、亜里沙も勝手に納得していた。
そして、中学時代の想い出話とかで盛り上がっていて、だけど、私のあの時の話、皆も気を使ってくれていたのか3年生の時の話は出なかった。そして、ある程度食べ終わったところで
「樹羅ちゃん そろそろ」と、お母さんが言って、キラちゃんが消えたかと思ったら、お母さんが皆を奥のレッスン室に案内して・・・長い廊下は途中に中庭とトイレがあって、その奥に50u近いだろうかグランドピアノに幾つかの椅子が置かれていた。そして、真っ赤なドレスに着替えたキラちゃんが姿を見せて、皆に向かってお辞儀をしたかと思うと
「今日は 私の演奏を聞いてください 一生懸命 弾きます」と、何とピアノに向かっていったのだ。そして (サンタが街にやってくる)(ロマンスの神様)を立て続けに弾いたのだ。
「すごぉーい キラちゃん ピアノも上手なのね」皆の割れんばかりの拍手の中で
「私 高校の試験でも ピアノがあるんです 基本ですからー 次は、お母様の伴奏で・・」と、バイオリンに持ち替えて、なんと [情熱大陸] を・・
すごいのだ。キラちゃんは髪の毛を振り乱すように・・すごい、手の動き・・。私達には、まるでプロの人が弾いているように聞こえていた。
「すごぉーい すごいわ」「そう プロの演奏会みたいだよ 圧倒された」
キラちゃんは、黙ってお辞儀をしていたのだが
「少し 間違ったところもあったよネ! ここで、緊張するなんてー お仲間の前でしょ 心強いんでしょ!」と、お母さんは冷たく言い放っていた。
「すみません お母様 気をつけます」と、キラちゃんは、途端に萎縮するように頭を下げていたが、私は、やっぱり、このお母さんは厳しいほどにキラちゃんを教育しているんだと感じていた。
「いやー すごかったですよ 僕は引き込まれていくように感じて聞いていました」と、山水が言ったので
「そうですよー キラちゃんの見たこと無いような 迫力で 素晴らしかったわ」と、私も続いた。
「そうよぉー 5/1億2千5百万人 だけど、ここに居る 5/5 100%を感動させるんだから コンサ
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