互いの狙い
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が我ながら不思議だ。
そして運命の時、檻から解放されたのは・・・
『カナです!!フェアリーガールズのカナが放出されました!!』
これを受け俺とウェンディはハイタッチをする。完全に流れを掴んでいることは言うまでもない。そしてここから・・・
「ジュビア!!退いて!!」
「はい!!」
「ミャア!?」
魔力を溜めるまでのわずかな時間をジュビアさんが稼いだところですぐさま背後からカナさんが走り出す。完全に目の前の相手に気を取られていたミリアーナさんはカナさんの接近に反応が遅れていた。そしてーーー
「妖精の輝き!!」
「ミャアアアアアアアアア!!」
カナさんの一撃必殺が見事に彼女を捉えた。
『ミリアーナダウン!!これにより人魚の踵のカグラが放出されます!!』
最後の解放タイムを待つことなく檻から解放されるカグラさん。2対1の上に残り時間を考えても引き分けまで持ち込むのは厳しい展開。それなのに、彼女は一切取り乱す様子は見受けられなかった。
カグラside
会場を飲み込まんばかりの歓声。それに呼応するように目の前にいる二人も流れを掴んでいることを理解しているようで、表情に余裕が見て取れた。
「やれやれ・・・」
思わずタメ息が漏れ出てしまう。様々な感情が入り交じっているからこその行動ではあるが、それには誰も気が付いていないようだった。
「ナメられたものだな、私も」
このバトルパート、てっきりシリルが出てくるものだとばかり考えていた。だが、蓋を開けてみれば実際には全く違う二人。彼女たちも十分に強いのだが、私は大した脅威は感じていなかった。
「本当はあの時の借りを返してやろうと思っていたが・・・」
たまたま訪れたマーガレットの街で行われていた祭り。それの最後の勝者を決める戦いでとっておきの戦法を使ってきた相手との再戦を心待ちにしていたため、如何せん物足りないがそうは言っていられない。
「成長した私の力も見せておくか」
恐らくこの組み合わせの関係から、最終日までシリルと戦うことはもうないだろう。しかし逆に言えばリベンジのチャンスはあとたったの一度だけ。それならば、彼女に私と戦いたいと思わせる必要がある。
それを踏まえ、私は鞘に納めている刀を強く握り締めながら呼吸を整えていた。
レオンside
「これは決まったな」
「そうだね」
「ですね」
想定通りの展開になっている闘技場。それを受け、リオンくんたちはすでに試合への関心が薄れているようにも見えた。
「まぁ・・・い
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