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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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、今はTV電話あるから、平気 お話はしてるの」

「そっ そうなのー でも、キラちゃんは明るいし、礼儀正しいし お母様がよっぽど しっかり なさってるのね」と、私は予想していたとはいえ、少し驚いていたので、とりなすつもりで

「そうですかぁー? 割と厳しいんですよー いつも 叱られてばっかりでー だけど、今でもベッドも一緒だし、お風呂も一緒 私 門限5時とピアノレッスンの日は7時なんです でも、最近はね 二人でお出掛けするでしょ そーしたら、時々 姉妹ですかって言われるのが嬉しいみたいで 私にあわせて、若い恰好するんですよー」

「へぇー でも お若いんでしょ?」

「うん でも もう 33だって 悲しいぃー って言ってます 私にも、ちゃんとした女性になんなきゃーだめよって いつも、叱られてます」

 私達は唖然としたまま、と、言っても私のお母さんもまだ36なんだ。樹羅ちゃんは、おそらく、伸び伸びとなんだけども、家では相当厳しく育てられているんだろうなと、でも、この子はそれを当たり前にように受け止めて、素直に育っているんだと感じていた。それは、お父様が普段居ないからなんだろうか。お母様と二人でうまくいっているんだろうな。

 それから解散になって、それぞれのパートナーになって、別れてきた。と、言っても御苑の周りを散策する程度なんだけれど。

 犬の散歩に来ている人なんかも居たんだけど、構わず、私は、木陰に山水を連れて行って、ほっぺにチュッとしていた。

「さっき 言ってたでしょ 我慢してるって いつも、ウチのこと見守ってくれてありがとう でも 次の京都選手権 終わったらネ 今は、テニスに精進する もう すこし 我慢してっ ・・・そのぉ・・・」と、だけど、その後、私は山水の腕に絡まって歩いていた。もう、秋の落ち葉もチラホラと・・・私も、この落ち葉みたいになんないうちにと、思っていたのだ。
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