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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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 次の土曜日、仲間達がお祝いでいつものように集まってくれることになって、京都御苑に・・・白木屋君とキラちゃんは、少し遅れるとのこと。白木屋君には、お弁当を頼んでいたのだ。

 いつもの芝生のところで、すこし経って二人が仲よく手を繋いでやってきた。キラちゃんはレモンイエローのベストワンピースに襟元がレースのブラウス、ベレー帽が似合っていた。

「おー すまんなー 何にしようか迷ってしまった 結局 牛丼」と、白木屋君は袋をかざしていた。そして、皆に渡している時に、フルーツサラダのカップも一緒に・・・キラちゃんが作ってきたのだろう。

「それじゃー 山城山葵の近畿大会制覇を祝して お祝いします 頑張ってる俺達の星に」と、こんな時仕切るのはいつも白木屋君なのだ。

「いやー すごいなぁー さすが、山水とのデートも我慢して テニスに打ち込んできた甲斐あったなぁー なっ 山水? チューぐらいしたいのになー」

「えっ そんなこと・・ まぁーな でも 嬉しいよ 山葵が一生懸命努力したんだから」

「へぇー 優等生の答えだなぁー 山葵から ちゃんと 我慢した見返り貰えよなー」と、新藤君も少し過激なことを・・

「キラちゃん この前はご馳走様 お母さんも大変だったでしょ?」と、私は話題を変えた。

「ううん お母様はああいうの好きなの しょっちゅう 生徒さんと親御さんを集めてやってるの」

 私と亜里沙は顔を見合わせて

「あのね キラちゃん お母様って呼んでるの? この前も・・」

「えっ・・・うん 家ではね つい 言っちゃったー 小さい頃からお母様、お父様なの お母様も小さい頃からそーやって 育ったんだって」

「そうなの お母様 岩倉だって言ってたわね お父様は?」

「神戸の六甲道 おじい様も商社だとか 私も5年生までそこ 6年の時に今のとこに来たの だから、あんまりお友達居ないの」

「あら そうなの バイオリンは ずぅーと?」

「幼稚園のころから お父様もやってたから・・」

「そう ごめんね キラちゃんって 不思議ちゃんだから・・ ほらっ ウチ等 小さい頃から知ってるやんかー だから・・キラちゃんのこと もっと・・って つい」

「あっ いいんです 亜里沙さん ・・・ですよねー 気になりますよねー お仲間なんですしねー 別に 秘密にすることなんか無いですけどー お父様も商社で、以前はジャカルタに海外赴任だったんです。だけど、マニラに変わった時、長くなるからって、お母様がそれだったら、私を慣れ親しんだ京都で育てますからって、私の今のバイオリンの先生のもとでって、今のお家を建てて越してきたの 私 お父様とは、小学校入ってからは4.5回しか、直接、会ってないんです。ずーと、お母さまと二人っきり でも
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