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Fate/WizarDragonknight

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SBの先端に取り付けられているスイッチを押すと、『スカル』と音声が流れた。

「変身」
『スカル』

 彼は帽子を脱ぎながら、そのメモリを腰のベルト___その名もロストドライバー___のスロットに差し込み、倒す。すると、黒い風とともに、紳士の顔に黒い紋様が浮かび上がる。ICチップのような形の紋様だが、その形を把握する前に、彼の顔が白い骸骨へと変わっていった。

「俺の名はスカル」

 そして、そのプロセスの最後。紳士の頭が骸骨の仮面になると同時に、その眉元から頭頂部にかけてS字型の傷が入った。
 そしてその傷を隠すように、彼___スカルは白い帽子を被りなおす。

「さあ、お前の罪を……数えろ」

 それはきっと、彼がそれまで数えきれないほど問いかけてきた言葉なのだろう。
 その右手に指され、ハルトはいつの間にか口が動いていた。

「俺の……罪……俺は……!」
「何だ?」

 スカルは一歩も動かない。ただ、ハルトの言葉を待っている。

「俺は……俺は……っ!」
「言いたくないか?」

 スカルはじっとハルトから目を離さない。
 風が吹き、彼の首元に巻き付くボロボロのマフラーが浮かび上がった。

「言いたくないのならば、それはお前の勝手だ。だが、男ならば。自らの過ちは認めるものであって、憐れむのではない」
「過ち……か」

 その単語を口に含みながら、ハルトは自嘲する。

「今更数えられないな……」
「……」
「俺が人間を食い破った怪物だってことを、皆に黙ってたんだ……まさか、すぐ隣に人間の敵がいるなんて思わないでしょ?」
「……」

 スカルは、少しだけ顔を傾けた。背後のコエムシを見やったのだろう。
 ハルトは続ける。

「皆に言わずに、騙して……それで俺は、笑顔って仮面を付け続けていたんだ!」
「……」
「俺は、もうみんなの元にはいられない……この罪を、俺は生きている限り背負い続けないといけない……だから、俺はみんなとは袂を分かったんだ!」
「……この世界に、完璧な者などいない。お前は、誰かに自分を完璧だと思わせたいんじゃないのか?」
「そんなんじゃない! 俺は……」
『おいおいおい! スカル! お前何やってんだ!』

 コエムシが横からスカルを糾弾した。

『お前俺様の話分かってんのか? お前、生き返られるんだぞ? コイツを殺せば、娘に会えるんだぞ? お前の娘は、今旦那とキャッキャウフフなことで、孫までいるんだぜ? 会いてえんだろ?』
「黙れ」

 スカルは首を少しだけ動かしてコエムシに言った。すると、その圧でコエムシは口を閉じる。

「俺は今、自分がなすべきことをするだけだ」
『あ? ああ、何だ。ちゃんと分かってんだな? ならいいんだよ。さっさ
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