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ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
19.二と二の刀
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もりだったけどね。でも、いつになるか分からないけど、きっとスイルベーンに帰るわ」

「そうか。ほっとしたよ。必ず戻ってきてくれよ........彼らと一緒にな」

「途中でウチにも寄ってね。大歓迎するヨ!」

二領主が俺とキリトから離れると、表情を改める。

「ーー今回は本当にありがとう、リーファ、キリトくん、シュウくん。私たちが討たれていたらサラマンダーとの格差は決定的なものになっていただろう。何か礼をしたいが......」

「いや、そんな.......」

困ったように頭をかくキリトの姿を見て、リーファがはっと思いついたように一歩前に出る。

「ねえ、サクヤ、アリシャさん。今度の同盟って、世界樹攻略のためなんでしょ?その攻略に、あたしたちも同行させて欲しいの。それも可能な限り早く」

サクヤさんとアリシャが顔を見合わせる。

「......同行は構わない、と言うよりこちらから頼みたいほどだよ。時期的なことはまだ何とも言えないが......しかし、なぜ?」

ちらりとキリトを見る。

「俺がこの世界に来たのは、世界樹の上に行きたいからなんだ。そこにいるかもしれない、ある人に会うために......」

「人?妖精王オベイロンのことか?」

「いや、違う.......と思う。リアルで連絡が取れないんだけど.....どうしても合わなきゃいけないんだ」

アリシャが興味を引かれたように耳とシッポを立てるがすぐに伏せ、申し訳なさそうに、

「でも......攻略メンバー全員の装備を整えるのに、しばらくかかると思うんだヨ.......。とても一日二日じゃあ.....」

「そうか.....そうなだよな。いや、俺もとりあえず樹の根元まで行くのが目的だから.......あとは何とかするよ」

キリトは小さく笑うと、「あ、そうだ」と何かを思いついたように出現させたウインドウをあやつり、大きな革袋をオブジェクト化する。

「これ、資金の足しにしてくれ」

言って差し出した袋をアリシャに渡すとアリシャがその重さに一瞬ふらつき、目を丸くする。

「さ、サクヤちゃん、これ......」

「ん........?」

サクヤもその袋の中を確認すると、アリシャ同様の反応をする。

「......十万ユルドミスリル貨......これ全部.......!?」

「あっ、金か........それなら俺も.....」

俺もウインドウを開き、革袋をオブジェクト化する。

「それじゃあ、俺も」

その革袋をサクヤさんに渡す。

「いいのか?一等地にちょっとした城が建つぞ」

「構わない。俺にはもう必要ない」

「俺も使わないから」

「.......これだけあれば、かなり
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