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ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
19.二と二の刀
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.君たちは一体......」

並んだサクヤとアリシャ・ルーが、あらためて疑問符を浮かべながらシュウくんたちの顔をまじまじと覗き込む。

「ねェ、キミたち、スプリガンとインプの大使........ってほんとなの?」

俺とキリトは自信満々にこう言った。

「勿論大嘘、ブラフ、ハッタリ、ネゴシエーション」

「俺らが大使なんてありえねぇよ」

「「なーー.......」」

二人は口を開け、絶句している。

「......無茶な男だな。あの状況でそんな大法螺を吹くとは......」

「手札がショボい時はとりあえず掛け金をレイズする主義なんだ」

「とりあえずデカイことを言っておけば相手から自爆してくれるさ」

それを聞いたアリシャ・ルーは突然ニイッと、笑みを浮かべると、俺の顔の至近距離から覗き込んでくる。

「おーうそつきくんにしてはキミたち、ずいぶん強いネ?知ってる?さっきのユージーン将軍はALO最強で、シータってのはその右腕だヨ。それに正面から勝っちゃうなんて.........インプの秘密兵器、だったりするのかな?」

「まさか。ただのプレイヤーだよ」

「ぷっ、にゃはははは」

いきなりアリシャはひょいっと俺の右腕を取って胸に抱いた。

「フリーなら、キミーーケットシー領で傭兵やらない?三食おやつに昼寝つきだヨ」

「なっ.......」

後ろでリーファが口もとをひきつらせている。

「それじゃあ、私は彼でも誘おうか」

俺の横にいるキリトにサクヤが艶っぽい声で囁き、キリトの左腕に絡みついている。

「キリトくんと言ったかな。ーーどうかな、個人的興味もあるので礼を兼ねてこの後スイルベーンで酒でも.......」

見なくてもわかってしまう。
リーファ顔がさらにひきつっているのが。

「ねぇ〜、どうなの?おーうそつきくん?」

「どうかな、キリトくん?」

二人の領主に抱きつかれて身動きがとれない俺たち。すると後ろから俺の服が引っ張られる。

「だめです!シュウくんとキリトくんはあたしの........」

俺を引っ張ったのはリーファだった。四人が振り向き、リーファの顔を見る。

「ええと........あ、あたしの........」

リーファが頬を赤らめながら下を向く。

「お言葉は有り難いんですが.....すみません、俺たちは彼女に中央まで連れて行ってもらう約束をしているんです」

「そういうことなので......」

「ほう.......そうか、それは残念」

サクヤさんがリーファに視線を向ける。

「アルンに行くつもりか、リーファ。物見遊山か?それとも.......」

「領地を出る.........つ
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