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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
19.二と二の刀
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上空を見上げるとそこには、太陽と重なり落下してくる黒衣の剣士と徐々に姿を現す、黒衣の両腕と武器が黄金に光る剣士が姿を現す。

「シュウくん!!キリトくん!!」

ユージーンとシータも上空へ飛び上がる。キリトくんの黒の大剣をエセリアルシフトによって透過した刃が、キリトくんの首に当たる.......寸前に金属同士がぶつかり合う音がする。

それは、私の愛刀の長剣だ。
長剣がグラムを弾く。

キリトくんは紛れもなく二刀流だ。二本の剣を同時に装備してそれで剣撃を繰り出している。二刀流の連続攻撃がユージーンを襲う。

そして向こうでは、黄金に光る刀と槍.......いや、刀と槍というよりは、体の一部に近い.......。手刀というものに近い。

右の手刀が村雨に当たった瞬間、左の手刀がシータの体を襲いかかる。右の手刀は村雨に当たった衝撃で後ろに飛ばされるがそこから右を突き刺す。そしてさらに生まれた隙で左の手刀、右の手刀と連続で剣撃を繰り出す。

二人の二刀流使いが最強のサラマンダーを襲う。そして上空で二つの爆発が起こりそこから火の玉が二つ地上へ向けて落下して行く。

世界を沈黙が支配する。
最初の口火を切ったのはサクヤだった。

「見事、見事!!」

サクヤが扇子を前に突き出す。

「すごーい!ナイスファイトだよ!」

アリシャ・ルーに続き、すぐ背後の十二人も加わった。

周りのサラマンダーたちも関心したような声をあげている。空中に浮かぶシュウくんとキリトくんをみつめる。

(勝ったの?........勝った!!)

「わぁ......!」

笑顔が溢れ出てくる。




サクヤさんがユージーンとシータを蘇生させ、ユージーンとシータが立ち上がりこちらを見てくる。

「見事な腕だな。俺が今まで見たなかで最強のプレーヤーだ、貴様は」

「そりゃどうも」

「お前も凄かったぞ、俺を追い詰めたのはユージーン将軍いらいだ」

「あんたも強かったぜ」

「貴様らのような男がスプリガンとインプにいたとは.......。世界は広いということかな」

「俺たちの話、信じてもらえるか?」

ユージーンは黙り込む。
まだ疑っているようだ。

「ジンさん、ちょっといいか」

その時、サラマンダー部隊の中から、一人のプレーヤーが歩み寄ってくる。

「カゲムネか、何だ?」

何処かで聞いたような名だ........
記憶を辿り思い出す。その名は確か........昨日の夜、リーファを襲ったあいつか!!

俺は一度リーファと顔を合わせる。

「昨日、俺のパーティーが全滅させられたのはもう知ってると思う」

「ああ」

「その相手がそこにいるインプなん
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