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九尾を内包せし写輪の忍
序章
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どうする?簡単ななことだよな〜〜全員殺しちまえば楽だもんなぁ?あひゃゃゃゃゃゃっ!!!!」

「そんな………たったそんな理由で………」

死体を踏み潰し、眼を瞳孔まで見開き、口を三日月のように開けながら叫ぶ。

「だからさ?とっととおっちんじまってくんねぇかな?ミライちゃんよぉぉぉ!!!!」

テンマは口寄せの巻物から2mはある巨大な布に包まれた大刀『鮫肌』を口寄せし、力一杯で振り下ろす。

「っ!?お前こそ死んでしまえ………テンマァァァァ!!!!」

得意性質の雷遁の中でも上級に位置する千鳥。その千鳥を性質変化を持ちて草薙剣に纏わせ、斬り上げる。

「『水遁・水鮫筋斬』」

水遁が性質変化で鮫肌に水を纏わせ、草薙剣とぶつかり合う。

互いの武器が激突し、衝撃波が暴れまくるが相性的にミライが有利だ。

雷は水を通る。確かに雷遁は土遁を剋すが水も微妙に剋す。

だが、千鳥を纏わせた超高等忍術【千鳥刀(チドリカタナ)】は水鮫弾を纏わせた超高等忍術【水斬鮫肌(ミズキリサメハダ)】に圧されている。

それは何故か。簡単だ。ミライは万能型に対しテンマは複数特化型だからだ。万能な故に特化型には勝てない。

草薙剣が弾かれる前に後方へ下がる事で鮫肌を躱し、一息で忍術の為の印を結び息を吸う。

「【火遁・豪火球の術】」

ミライの吐かれた口から直径3mはある豪火の球体が吐き出され、テンマへ向かう。

テンマは鮫肌を振り切った状態を突かれた為に次の行動に遅れる。

「ちっうぜぇんだよ!!【風遁・大突破】!!」

印を結ぶ。するとテンマの後方から暴風が吹き荒れて豪火球が掻き消されミライへ押し寄せる。

「【土遁・土隆隔壁】」

自分を包むように大地が隆起し、ドーム状にミライを護る。暴風であろうとこれ程の質量の土の隔壁を破壊することは出来ない。

だがミライは選択を間違えた。使うのはこの忍術ではなく土を纏って自分の防御力を増やす『土遁・土体鎧』を使えばよかったのだ。

しかしこの術は確かに防御性能が高いが、自分をドーム状に覆うという欠点がある。

故に視界を確認出来ない。

「そんな所に引きこまっちゃってどうしたのかなぁ?お兄ちゃんが出して上げようかぁ?クキャャャャャッ!!!【火遁・火包流】」

ありとあらゆる忍術を納めているミライにはこの忍術がどのような効果が解った。

「(マズイ!!このままでは蒸し焼きにされるっ)」

火包流とは対象を炎の波に閉じ込めるという威力よりもジワジワと相手の体力を削る忍術である。簡単に言うとほのおのうず。

認識してから行動に移る。印を結んで息を吸う。

―水遁・水乱流の術―

口から吐き出された水は渦巻く波へと代わり、土の隔壁を
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