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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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衣笠響は意外と仲が良いのか、練習中も今も夕食で隣同士で話し合っているのだ、時々笑いながら・・・。食事はカウンターにワンプレートと汁物を取りに行って、席に座るのだけど、私達6人で席に着こうとすると、いきなり

「杉田さん となり いい?」と、小野寺鏡だ。みく美は、戸惑いながらも「えっ ええー」と、駄目とも言えないから仕方無かったのだろう。みく美は私の向かいに座っていたのだけど、私の隣には保津聖華が座ってきていた。

「私達ね 響姉さんに、よ〜く 音女の人達から学びなさいって、きつく言われてるの」

「そうなのよ 音女の人達は普通に強くなってるんじゃぁないから よく、見ておきなさいって」と、横から保津聖華も言ってきた。

「そんなー 普通ですよー なんにも、特別なことなんかー 勝てたのはたまたまですよー ねぇ みく美」と、私もどういう対応をしたらいいのか、みく美に助けを求めていた。

「そうよ ただね 学館と国際の看板を立てて、めがけてサーブとスマッシュを毎日100本するの 璃々香先輩に怒られるからー」と、澄まして言い放った。なんてことを・・・みく美と思っていたら、それが聞こえたのか

「こらぁー みく美 ええ加減なこと ゆうんじゃぁない! あとで、お尻 ぺんぺんだからなー」と、璃々香先輩のどなり声が飛んできた。

「うふっ これが音女の強さの秘密」と、肩をすくめて小声で・・・。それから、その場が和んで

「そうなんだぁー 響姉さんは ああ見えて、優しいんですよ ウチは監督とコーチが厳しいから・・技術面は・・」と、小野寺鏡が言っていたけど

「ああ ウチのコーチは、見てのとおり なに考えてるんだか ぼーっとして・・」と、私が、言うと、皆でクスクスっと笑っていたのだ。お陰で何となく打ち解けていったのだ。

 だけど、麗香はお風呂にも入らないで、食事の後、抜け出して走りに行ったのだ。次の日、聞くと美湖と1年生の菜花と藍も同室のせいか、一緒だったと言う。彼女達は次の日の朝も朝食前に走っていたらしい。
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