やっぱり僕は歌が好き 第二十三楽章「一部の方々はチケット代を前払いで支払ってる」
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のであって、上から言われた事のみを反芻してるだけでは一定以上の技量向上には繋がらない……
それが陛下のお考えである。
勿論、専攻者に更なる育成を施す事によって、純然たるスペシャリストの育成も視野に入れての事。
技術を教える事は出来なくても、技術を披露する事は出来る……
つまりプロのギタリスト及びプロのベーシストを誕生させる。
音楽表現に関しての天才(この表現は気に入らないが)のアイリが言ってたけど、『私はMBに限らず全ての楽器を超絶テクニックで演奏できるが、そのテクニックを教えろと言われても具体的な教え方が思い付かない。なんかこう指を早く動かすとかリズムに乗って弾けるとか出来る人間の教え方しか出来ないわ』との事。
それを聞いて陛下が、『天才はその者が生きてる一時の期間しか世に貢献できないが、努力家は努力の仕方を後世に伝え残す事で、永劫に近い時間で世に貢献できる』だそうです!
陛下が仰ると言葉の重みが違います。
と、まぁ……
そんな訳で、諸々の裏事情は明言せず、MG・MB各5名を半年間習う事を目的とする募集が開始した。
如何様な授業になるのかは判らないけど、公務員である芸高校講師としての進路が開ける機会だ。
純粋な音楽好きから打算での希望者まで、かなりの人数が応募してくるだろう。
応募締め切りは丁度一週間後の金曜日……芸高校が終わるまでの間だ。(終わると言っても永遠の終了では無く、その週の学校営業が終わると言う意味だ)
その応募者の中から、陛下の基準で選ばれる。
私やアイリは選出に影響を与える事は出来ない。
芸高校講師としての将来を得る為だけに擦り寄って来る者が居ても、お力添えは出来ない旨を伝える事が出来ます。
変な輩に絡まれずに済みますね。
ピエッサSIDE END
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