第一章
[2]次話
形の悪い野菜はいい
大学生の中山由来は節約家である、両親に子供の頃からお金を大事にする様に言われそうした人間になった。
太い一直線の短い眉と二重の丸い目をもっている。色白で顎がすっきりした細面で鼻はやや高く耳は大きい。背は一八〇近く痩せていてふわりとした黒髪を真ん中で分けている。
大学に通いつつアルバイトに励み食事は自炊だが。
彼は自分の部屋に来た同じ大学に通っている友人達に言った。
「やっぱり買うなら半額だよ」
「食べものとかはか」
「それか」
「そう、安売りのものをね」
その日そうなっているものをというのだ。
「選んで」
「そうしてか」
「そういうの買ってか」
「自炊してか」
「節約してるんだな」
「そうなんだよ、お野菜だって」
一緒にプレステをしつつ話す、本体もソフトも言うまでもなく安く買ったものだ。中古の店でそうしら。
「半額とか形が悪くて」
「安くなってのか」
「そういうの買ってるか」
「スーパーから大根の葉っぱもらって」
こうしたものもというのだ。
「料理にしたりね」
「ああ、捨てるものか」
「そういうのも貰ってか」
「料理して食べてるんだな」
「そうなんだ、そうして節約してるよ」
こう言うのだった。
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