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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第3話
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しめたまま。
「あー!?帰るな!戻って来い空っぽぉー!」
1人地底魔城の片隅に残されたキギロは、1人寂しく愚痴をこぼす。
「大魔王バーンめ、良い趣味してるよ。ボクがちょっとしくじっただけで、こんな薄暗い所に植えちゃってさぁ」
そしてそれは、キギロにアバンへのリベンジを決意させるだけの屈辱となった。
「見てろよぉ!大魔王バーンに勇者アバンめぇー!」

ただし、例えさまようヨロイに種子を奪われる事が無くとも、どの道殺風景な場所に植えられる運命であった。
「野菜を育てる過程であえて水を抜いたり過酷な環境下に置いてストレスをかけると、野菜自身がその場に適応しようと果実の中に糖分や栄養を蓄え、結果的に果実が美味しくなる……らしいのだ」
「それをキギロで試すとは、名誉欲が強いキギロには堪える罰ですな」
「この屈辱が、キギロを更に強大にしてくれる……かもな」
そしてそれは、ハドラーちゃんに新たなる決意を固めさせる事にも繋がった。
(ならば……アバンやキギロだけでなく、この俺自身にも適度なストレスを与えて視るとするか。この……)
ハドラーちゃんが「破邪の洞窟調査資料 途中経過」をチラッと見る。
(破邪の洞窟を使って)

その頃、魔界では複数のドラキーがとある豪邸を覗き見していた。
本来ならこの様な絢爛豪華な豪邸を建てるに適さないのが魔界の特徴であって、そこに豪邸を建てると言う事は相当な実力者と言える。
その実力者の豪邸を覗き見するのだから、このドラキー達もかなり剛勇であり、同時に無謀者である。
が、そんな盗人らしからぬ勇気を買われたのか、ドラキー達はなんのお咎めも無く、とある洞窟に吸い込まれていった。

そのドラキー達が入って行った洞窟の奥で、1人の男が勝ち誇った笑みを浮かべた……
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