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私の 辛かった気持ちもわかってよー
7-5
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けど 女 捨てて 絶対に勝つでー 明日のダブルスでは 見返したんネン」

 次の日、8時から璃々香先輩と美湖の試合が始まった。だけど、6-2で璃々香先輩の圧勝だった。次の試合、みく美は・・・昨日の調子のままに自由に飛び回って、最初は拮抗していたけれど、結果6-4で織部部長を振り切っていた。

 すぐに、決勝が始まって、1ゲーム2ゲームは璃々香先輩が取ったのだけど、3ゲーム目からみく美のサービスエースで始まって、みく美は変幻自在のように飛び廻って蘇っていた。ショットが微妙に変化して、レシーブが狂ってしまうのだ。璃々香先輩が「あの子苦手なのよ」ってこのことなのかと思った。予測つかないのだ。

 そして、タイブレークになって、7-8でみく美がリードされていて、最後30-40の時、璃々香先輩のショットをみく美は思い切って前に出て、ジャンピングスマッシュを璃々香先輩の左前に長い手を捻るようにして叩きつけていったのだが、その後、みく美は転んでいた。だけど、ボールはバウンドした後、璃々香先輩も前のめりに転びながらも、ラケットがギリギリそれを捉えていて、ネットに当たったあと、みく美のコートに転がっていった。

「あーぁ」と、1年生からはため息があがっていたが、璃々香先輩はしゃがりこんだまま、苦笑いしていたのだ。そして、立ち上がって、みく美に向かって拍手を送っていた。

 すぐ、休憩に入ったのだけど、織部部長が気を使ってくれて、自分たちの試合から先にやると言ってくれた。織部部長、多田先輩のペァと美湖・麗香のペァ。だけど、すんなりと6-2で織部部長のペァが勝っていた。


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