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リュカ伝の外伝
幕間狂言『女の涙に要注意』
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歴史の比ではない!」
「俺は今、お前の子供の頃の黒歴史を知りたくなってきたぞ」

「僕の黒歴史なんか今は良いんだよ! それよりも今回の件……今回の件は今言った三種類の存在が100%当てはまるから、捨て石として君に調査依頼をしてもらいたいんじゃないかぁ!」
「つまり……俺ならリュカさん以外の存在を敵に回してもいい……と?」

「既に世の中の女性と複数形で彼女を敵に回してるじゃないか!」
「……………」
流石に言葉を失った宰相閣下は、口をパクパクさせた後に傍に立て掛けてあった剣を徐に抜き、総参謀長閣下と周囲の者を少し退けて懐から机の上に何かを設置する。

抜刀の所為で一瞬は何を設置したのか理解出来なかったけど、直ぐに思考が追い付きそれが何かを理解する。
何と設置した物体は一部の人間のみが所持してるMH(マジックフォン)だった!?
そして手早く誰かに連絡をすると……MH(マジックフォン)に映し出されたのはリュカ様だった!!
ヤベェ……巻き込まれた!

『何? こんな月曜の朝っぱらから……どゆこと?』
「リュカさん、申し訳ないんですけど今すぐ俺の執務室に来てくれますか。ピエールさんと一緒に!」
更にヤベェ!
VIPをも巻き込みやがった!

『え!? 何で上司で王様な僕が部下の下へ出向を命令されてんの? 普通逆じゃない?』
「普通は逆ですけど、今回はリュカさんの所為で俺が巻き込まれてるんでいいんです。大至急ピエールさんを伴って出向して下さい!」
そこまでぶっきらぼうに言い放つと、一方的に通信を着る宰相閣下。



リュカ様がピエール大将閣下を伴って執務室へ来るまで、宰相閣下は我々に向けて剣先を向け動きを封じていた。

部屋に入ってくるなり、後を付いてきてるピエール大将閣下は反省の色を覗えた。
如何やらここに来る前にリュカ様から今回の出向の理由説明要求があったのだろう。
そして、その内容は実にくだらない内容で在ることはリュカ様の『やれやれ』とした表情から覗える。

これは……月曜の朝からお説教をされそうだわ。
だからこの上司の下で仕事するのはストレスなのよぅ(泣)





追伸:

結局、今回の件は最近リュカ様が個人的に活動している音楽関係での事であり、ピエッサさんが泣かされたって事情はピエール大将閣下を初め、その場に居たビアンカ様・スノウさん……それとピエッサさんのご友人のアイリーンさん等の間での笑い話であった。
色恋ごとには一切関係ない。

私を含め、この部屋に居たオーディエンス(部下等)にはお咎めもお説教も無く、終日不機嫌な宰相閣下との和気藹々としたワークタイム刑だけで済んだ……が、総参謀長閣下は夕方にピエッサさんから大説教が!
ピエール大将閣下にはリュカ様から数日間
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