キキとブーバ
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
達で引き取ることはできないわ。」
タクトは2人に言う。
「「えっ…」」
タクトの言葉に2人は驚く。
「地球は地球人の星なの。セブンは、ウルトラマンの使命である侵略者の撃退を行ったの。あのまま倒さなければ、地球人はあなた達のお父さんに根絶やしにされていたわ。私達にとっても、地球人を守ったセブンの行動は間違っていないと思うわ。地球で暮らすのに、地球人を優先できないなら、2人には適切な施設に行ってもらうわ。」
タクトは説明する。
「適切な場所?」
タクトの言葉にキキ族の少年は疑問をいだく。
「AIBという、宇宙人犯罪専門の宇宙人連合があるの。そこの少年保護施設へ行ってもらうわ。」
「それでもいい!パパの仇を討つことを忘れるもんか!」
説明を聞いてもなお、2人の意志は揺るがなかった。
「そう、それなら今から連絡するわ。本来ならこういう事件の場合はシャドー星人が対応するんだけど、彼だと怖いだろうからグローザ星系人に頼むことにするわ。」
タクトは連絡し、数分後にはグローザ星系人の職員が到着し、2人を保護していった。
「モロボシさん、あの子達はどうなるんでしょうか?」
マユカはダンに質問する。その時、
「私はセブンのやり方は間違っていると思う。」
アヤネが現れ、2人に言う。そして、
「子供の目の前で親を倒して、子供が憎まないわけがない!でも…それでもセブンがいなかったら死んでいたのは私だった!何がいいことなんだよ!わけわかんないよ!」
アヤネは悩みとも叫びとも受け取れることを言い、ダストボックスを蹴ってから立ち去った。
「モロボシさん、AIBってどんな場所ですか?」
「息子の友人の友人が勤めているらしいが、宇宙人達の更生施設なんかもあるそうだ。きっと、悪い思いはしないだろう。」
「そう、願いたいですね。」
ダンとマユカは頷き合い、互いに歩みを進めた。
(せめてあの子達だけでも、憎しみ合い、奪い合う世界から離れてほしい。それが叶わない限り、宇宙に争いが絶える日は来ないんだ。)
ダンの心は複雑な思いで一杯であった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ