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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第160話:夏の日差しの下で
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カリオストロがアルカノイズをばら撒く前に、ガルドが接近し跳び蹴りを放つ。放たれた蹴りを回避して体勢を崩したカリオストロを見つつ、ガルドはキャスターに変身した。
「変身ッ!」
〈マイティ、プリーズ。ファイヤー、ブリザード、サンダー、グラビティ、マイティスペル!〉
キャスターに変身するなりガルドは槍をカリオストロに振り下ろした。彼女はそれを障壁で受け止め、僅かに身を反らして受け流した。
「っと! ふぅ……同じ魔法使いでも、あーしが会いたかったのはあなたじゃないのよねぇ」
「どういう意味だ?」
「そのままの意味よ。でもま、あなたが相手してくれるならそれはそれで構わないわ。お邪魔蟲である事に変わりは無いし、ここで始末させてもらうだけよ」
「やれるものならやってみろ!」
アルカノイズの召喚の隙を与えず、ガルドがカリオストロに攻撃を仕掛ける。接近戦に強いのか、カリオストロは生身でありながらも拳を握り彼が振り回す槍に対抗してみせた。拳を錬金術で強化し、槍の柄を殴って弾きお返しとばかりに胴体に拳を叩き込む。
放たれた拳をガルドはバク転で回避しつつ槍のリーチを活かして反撃した。
「オォッ!」
「ととっ! やるじゃない! 面白くなってきたわ!」
「そんな事言っていられるのも、今の内だ!」
〈グラビティエンチャント、プリーズ〉
マイティガンランスに重力魔法を付与し、穂先をカリオストロに向ける。すると強力な重力に引かれてカリオストロの体が否応なく彼の方に引き寄せられていった。
「ちょ、マジッ!?」
「捕らえたぞ、そら!」
「なぁっ!?」
カリオストロが重力の鎖に捕らわれた事に手応えを感じたガルドは、魚を釣り上げる様に槍を持ち上げた。するとカリオストロの体もそれに合わせて引っ張られ、上空に向け投げ飛ばされた。
そこを狙ってガンランスを砲撃モードにして狙い打とうとするガルドだったが、その瞬間上空から幾つもの光弾が降り注いだ。
「ぐ、くっ!?」
「そらそらそら!」
上空に放り投げられたカリオストロからの空爆にガルドはその場に釘付けにされる。その間にカリオストロは召喚しそびれたアルカノイズをばら撒き、改めて逃げていったマリア達の追撃をさせようとした。
しかし召喚したアルカノイズは姿を現した端から、飛来した銃弾により次々と射抜かれていった。
「えっ!?」
「これは……!」
不規則な軌道を描き次々と飛んでくる銀の銃弾。それは颯人が変身するウィザードのウィザーソードガンから放たれる銃弾に他ならなかった。後退したマリア達からの報告に、待機していた颯人が駆けつけてくれたのだ。
ハリケーンスタイルで空を飛びながらやってきた颯人は、そのまま地上に蔓延るアルカノイズをソー
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