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Fate/WizarDragonknight
クロスオブファイア
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ドそう言って、龍騎の腕を受け止める。その中、他の仲間たちの様子も盗み見た。

「友奈ちゃん! 目を覚まして!」

 友奈の徒手空拳を全て避け切る可奈美。
 千鳥で友奈を傷付けてしまわないように気を付けながら、時折その拳を素手で受け流している。

「ごめん可奈美ちゃん! あ、次は回し蹴りだ!」
「うん!」

 友奈は、自らの身体の動きを前もって可奈美に伝えている。可奈美の反射神経や素早さも相まって、あの状態であれば、可奈美が被弾する心配はないだろう。
 一方のランサー組は。

「大丈夫? コウスケさん、近くにいるよね?」

 不安そうな響。
 一見、彼女の周辺には、マスターであるビーストの姿がない。
 だが、時折意図的響の装甲が、最低限の火花を上げている。
 カメレオンの指輪を使って気配を消し、響が別のところに加勢しようとするところで、ビーストがわざと攻撃し、響の行動を抑えているのだろう。

「妙にクレバーな戦術やってるなアイツ」
「ハルト、こっちを見ろ!」

 龍騎が叫ぶ。
 ウィザードはドラグセイバーを避け、大きくジャンプ。
 さらに、攻撃の手を緩める気配のない龍騎へ、魔法を発動した。

「少し、大人しくしていて!」
『バインド プリーズ』

 放たれた鎖が、龍騎の手足を縛り上げる。
 さらに、そのままウィザードはバインドの力を強める。最初はそれでも動こうとしていた龍騎だったが、鎖が増えていく毎にどんどんやがて動きが収まっていった。

「うっ……よし、いいぞハルト! そのまま俺を抑えておいてくれ!」
「自分で言うなら頼むから少しじっとしていてよ……!」

 ウィザードはそう釘を刺し、アマダムへ挑みかかる。
 だが。

「ぬほほほほーい! やれ!」
「わわっ!」
「体が勝手にッ!?」

 アマダムの命令に、それぞれのマスターと戦っていた響と友奈が突然足を方向転換する。
 即座にウィザードとアマダムの間に割って入り、それぞれ腰を低くしている。

「ハルトさん、危ない!」
「避けてッ!」
「うおっ!?」

 攻撃から回避へ。
 ウィザードは、背中を大きく反らし、二人の拳がウィザードの顎を掠める。

「やっぱりこの子たち、敵に回すと危ない……!」
『ディフェンド プリーズ』

 ウィザードが大急ぎで炎の防壁を作り上げるものの、炎の壁は二人の拳によって粉々に砕け散る。

「うわっ! いつもの勇者パンチになっちゃうよ!」
「自分の力が憎いッ!」

 友奈と響は、自らの拳を見下ろしながら、ウィザードへ拳を突き上げてくる。
 だが、その前に、紅い影が割り込む。

「友奈ちゃん響ちゃん、ごめん! 迅位斬!」

 紅い写シを纏った可奈美は、謝罪と
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