125 集結
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う、あ、そうだ、藤木君が、藤木君がスケート場で待ってるんだった・・・!!」
「わ、私が呼んできます!」
みどりは堀の家を出ていった。リリィは藤木の名前を聞いて驚いた。
「藤木君を知ってるの?」
「ええ、スケート場で会った事があるの」
リリィの質問に堀は答えた。
(いつ知り合ったのかしら・・・?)
藤木は待ちくたびれていた。
(堀さんとみどりちゃん、遅いなあ・・・)
その時、藤木を呼ぶ声が聞こえ、振り返るとみどりだった。
「みどりちゃん、遅かったね」
「すみません。それより大変です!堀さんが私の学校の人から乱暴されたんです!来て下さい!!」
「な、なんだって!?」
藤木はみどりに連れられて堀の家へと急いだ。そして堀の家へと着いた、
「堀さん!!」
藤木が彼女の部屋へと入った。そこにはまる子やたまえ、リリィもいて驚いた。
「リリィ、さくら、穂波!君達もいたのかい!?」
「アタシ達はみどりちゃんに呼ばれてね・・・」
「藤木君・・・、ごめんね、スケートの約束、守れなくて・・・」
「いや、こっちこそ君が酷い目に遭わされてるって気づかなくてごめんよ・・・。僕は本当に最低だね・・・」
「ううん、そんな事ないわ。私、藤木君とまた会えて嬉しかったわ・・・。そうだ、これを伝えたかったの。私の転校前の学校に、藤木君みたいにスケートが得意な子がいてね、その子も関東大会で金賞獲って全国大会へ出るの。名前は桂川美葡っていうの。もし会ったらよろしく伝えといて・・・」
「うん、わかったよ。堀さん、また別の日に一緒に滑ろうよ。今日は休んだほうがいいよ・・・。それじゃあ、僕は失礼するよ」
「藤木君、全国大会、頑張ってね・・・」
藤木はリリィ達と帰った。途中、リリィは藤木に質問する。
「藤木君、あの子とどういう知り合いなの?」
「堀さんかい?彼女は僕の恩人なんだ。前に不幸の手紙で皆から嫌われてた時、僕を慰め、それで見返すために大会に出る事を勧めたのも堀さんなんだ・・・」
「そうだったの・・・」
リリィは一瞬藤木が自分と笹山以外に鼻を伸ばしているのかと嫉妬しそうになったが、勘違いだと思って安堵した。藤木はみどりが自分を好いているが自分は好みでない事をリリィに言おうと思ったが、まる子やたまえがいるとみどりにそれを報告して彼女を泣かせるかもしれないと思い、また別の機会に決めた。それよりも堀がそのような辛い目に遭っていたというのになぜ自分が気付く事はできなかったのか。自分はふと最低な男子だなと思ってしまうのだった。
堀へのいじめや暴力は学校中で問題となり、小倉や熊谷などいじめを行った者は親に知られて罰せられた。保護者もそろった会議となり、加害者の親の謝罪の嵐となった。しかし、堀の心の傷は大きく、以降もいじめの加害者の姿を見
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