帰ってきた男
[5/6]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
事件を少し調べてみるよ。」
ダンはマユカを家に帰し、一人行動を開始した。
(さっきの映像だけでジスタード星人の居場所は把握できた。後は計画を阻止しないと、人類の危機だ!)
ダンは街から離れた鉄塔にたどり着く。
「ジスタード星人、隠れていることはわかっている!姿を現すんだ!」
ダンの力強い言葉を聞き、ジスタード星人は拍手をしながら姿を見せる。
「ほう、俺の居場所を当ててみせるとは、地球人にしては珍しい。」
「こんな馬鹿げたことはもうやめるんだ!」
「勇敢な地球人よ、食料を確保するために狩りをする。どんな生物だってやっていることではないか。我々は、電気が食料だっただけの話さ。」
「ならどうして、わざわざ奪うなんて発想にたどり着くんだ!」
「楽だからに決まってんだろ!必死に命乞いをする虫けら共を笑いながら優雅に食事を取る。至上の喜びだと思わないか?」
「それは違う!食事とは、自身の命を繋ぐことへの感謝を込めることだ。」
「何も違わないさ。人間達だって、狩った獲物の大きさを張り合っているではないか。我々は食料を生み出す惑星を狩猟し、食料を生産させることで強さを自慢しあっているだけだ。」
「僕は知っている、互いに支え合う人間の優しさを。どんな困難にもあきらめない人間の底力を!」
「はぁ、くだらないな。折角俺の居場所を突き止めた知恵を評して、上級奴隷くらいにはしてやろうと思っていたが、消えてもらう!」
ジスタード星人は電気エネルギーの光球を放つ。ダンは光球を咄嗟に回避する。そして、ウルトラ戦士の姿へ戻るためのアイテムであるウルトラアイを装着する。
「デュワッ!」
ウルトラアイから放たれるエネルギーによって、ダンの姿は一瞬のうちにウルトラセブンへと変わる。
「げっ!ウルトラセブンだと!ウルトラマン達が人手不足の今が侵略のチャンスだと思っていたのに、こうなったら、実力行使だ!」
ジスタード星人は巨大化し、鉄塔を引き千切る。それを見たセブンも巨大化し、拳を構える。
「デュー!」
ジスタード星人は引き千切った鉄塔をアイスピックのように持ってセブンに突き刺そうとするが、攻撃をセブンは躱してゆく。
「デュー!」
攻撃が当たらないことに苛ついたジスタード星人は光球を辺り一帯に放つ。
「デュワッ!」
それを見たセブンは光球が地面に着弾しないように額のビームランプから放たれるウルトラビームで光球を破壊する。そして、
「デュワッ!」
腕をL字に組んで放つ必殺光線、ワイドショットを放ち、ジスタード星人は電波が乱れるようなエフェクトを発生させながら爆発していった。
翌日、セブンとジスタード星人の戦闘はニュースで取り上げられていた。
『まずはこちらの映像をご覧ください。
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ